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いつも
明宏が使っている
人工乳房というのは
とても高価な優れものである。
ブラのカップの
中に入れるだけの
普通の人工乳房ではない。
自分の肌色と
同色で特殊な接着剤て
胸を張り付けるもので
なので人の前で
裸になったとしても
パッと見は本物に見える。
よほど至近距離で
凝視しない限りは
偽物に見えないだろう。
なので
たとえ胸元から
胸の谷間が見えても
誰もが本物に思うだろう。
おそらく
明宏が上半身を
前屈みにした時には
対面である
鍋島の目には
谷間が見えていたはず。
なぜなら
今日の明宏の
Tシャツは胸元が
大きく開いているからだ。
もしかしたら
明宏は悪戯心から
わざと胸チラできる
服を選んだのかもしれない。
俺の前にいる
鍋島は明らかに
明宏の露出した服を
意識している様子だった。




