121/156
121
もうそろそろ
話すべきだろ?
と
俺は隣の明宏を見る。
すると
ようやく
明宏は頷いて
同意してくれた。
俺の隣にいる
女装の明宏と
弟分が同一人物であると
鍋島に話すことにした。
おい!
鍋島!
お前は、もう
弟分の明宏とは
一時間以上前から
会っているんだぞ!
と
俺は鍋島に言う。
えっ?
と
その俺の言葉の意味が
鍋島には理解できない。
その時だった。
俺の隣にいた
明宏が地声である
男性としても低音で
将生兄貴の弟分の
香田明宏といいます!
以後よろしく
お願いいたします!
と
鍋島に丁寧に
挨拶をしたんだ。
その瞬間
おい!
嘘だろ?
と
鍋島の目が
驚きのあまり
点になっていた。
そして
信じられない表情で
自分の目の前にいる
明宏を凝視し始めた。
どうやら
まだ鍋島は
明宏が男ということに
半信半疑のようだ。




