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このような大胆な
計画を考えるのは
お前の頭では無理!
と
鍋島に言われて
少しムッとしたが
その通りであるんだ。
俺には到底
こんな逃亡計画は
思い付かないはずだ。
それにしても
鍋島の慧眼には
恐れいりました!
と
俺も言いたくなる。
俺は再び
隣の明宏の表情を伺う。
すると
もういいよ!
と
自分の正体を
鍋島に明かすことを
了承したように頷いた。
お前の言う通り
この逃亡計画は
俺が考えたのでないよ!
弟分の18歳の
明宏という奴が
全て考えたんだ!
と
俺は正直に
鍋島に打ち明ける。
すると
やっぱりねという
鍋島の納得顔である。
そして
その18歳の弟分
明宏という野郎は
ただ者ではないな!
俺と一度
会わせてくれよ!
信用できる奴かどうか
俺が見定めてやるから!
と
鍋島が何と
明宏との面会を
俺に頼んできたんだ。




