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どうやら
明宏は少しずつ
鍋島の人となりを
わかってきたようだ。
こいつは
信用できそうだな!
と
鍋島の話を聞いて
明宏は思い始めている。
俺と明宏の遠方への
逃亡を無料でやると
鍋島は申し出てくれた。
おそらく
その言葉にも
明宏は鍋島には
好感を抱いたようだ。
ただ
まだ自分の女装は
知らせて欲しくないようだ。
さらには
最初からというか
俺の口からは報酬額を
鍋島には言わないこと。
そのことも
明宏は事前に
俺に頼んでいた。
そのことを
俺は頭の中で
一度、確認してから
鍋島に計画を話し始めた。
実を言うと
お前への依頼は
ただの夜逃げではないんだ!
と
前置きしてから
俺たちの今回の計画を
鍋島に詳しく話した。
その俺の話を
鍋島は驚いたようだが
黙って聞いている。
さすがに
鍋島というのは
頭のキレる奴だ。




