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しかし
残念ながら
裏の夜逃げをしても
1000万円も
貯めることなんて
不可能に近いそうだ。
それゆえ
おそらく
俺は日本とタイを
行ったり来たりで
人生を終えることになるよ!
と
自嘲気味に
鍋島は言った。
聞けば
鍋島は毎日
タイの女の子と
遊びたいわけでない。
ただ一日中
安宿でノンビリと
本を読んだり
昼寝をしたいだけという。
それゆえ
年に100万円ほどで
普通のアパートを借りて
生活していけるそうだ。
それを聞いた
隣の明宏を見ると
確信に満ちたような
表情をしている。
どうやら
鍋島は必ず
俺たちの仲間になると
明宏は信じているようだ。
なにしろ
分け前は三等分。
計画通りならば
組の資金と本部への上納金
合わせて6億円を奪える。
その三分の一を
鍋島に渡す予定なんだ。
今の鍋島が
こんな厚遇を
断る理由などない。




