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無理やり主人公  作者: がっかり亭
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予報

 そして数日後、梅雨の季節に入った。自転車通勤の俺には面倒くさい上、蒸し暑くって仕方ない。

 ジメジメしているのはまだいい。だが、問題なのはラーゲルトがいつ出てくるか、ということだ。学校以外で現れたら厄介なことになる。今用意してるプランでは対応できないからな。

 この学校では、監視カメラを設置している。数年前に近所の学校で不審者侵入事件があったからだ。監視カメラの管理は警備員の仕事だが、部屋自体には用務員でも入ることはできる。

 妙な兆候がないかちょくちょく調べてはいるが、わからん。縛鎖空間は空間をスライドさせて人間を並行世界に引きずり込む系の技だろうから、発動されてたら気付き様がないしな。

 ただ、発動しっぱなしで来るなんて絵にならんからやらんだろうし、校門は重点的に見といてソンはないだろう。

 そう思って今日もちらっと見てみたところ……ビンゴだ。

 雨の校庭を傘もささずに歩いてくる、シルクハットにタキシードという英国紳士みたいな男の姿が映っていた。

 幸い今は授業間の休憩時間中なんで、六角の携帯に連絡する。

「もしも~し。予知だ。もうすぐ雨のラーゲルトが校庭に現れる」

「何だと!?」

 六角はこれでよし。そんで綺堂が来ないように、体育の時間中にこっそり調べといた奴の携帯に「今すぐ音楽室に来てください」と怪メールを送っとこう。一応気になって調べに行くだろう。要は校庭に来なきゃいいんだ。

後は六角が戦闘を始める前に急いでアレを取ってこないと……。

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