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美しき太陽  作者: 芹歌
プロローグ
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1/2

夜明け

頭に載せられた王冠は、想像していたよりも重かった。


黄金は光を反射するだけで、そこに意味はないはずなのに、

フィリックスの首元には確かな圧が残った。


歓声が聖堂を満たしている。

フィリックスの戴冠を祝う声だ。

人々は新しい王の誕生を、夜明けになぞらえた。


街は美しい花々に彩られ、音楽隊の演奏が響いている。

果実売りのパイが焼けると、あたりはたちまち甘い香りに包まれる。


王城前の広場では、たくさんの人々が楽しそうに踊っている。



その中心で、彼は静かに立っていた。


祭壇の一段下、

姉はいつも通り穏やかに微笑んでいる。


__ああ、と彼は思った。


たった今、長く暗い夜が明けたのだ。


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