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コッペパンで色々と試して思うが、シンプル・イズ・ベストという言葉がある通り、シンプルな組み合わせこそ、長続きする事に気付いた。大きな変化を与えるのではなく、小さな積み重ねこそが、日々の積み重ねを豊かにする。
キューピーのツナ&マヨやコーン&マヨなどを塗って食べるのもシンプルで分かり易いだろう。ここにキューピーのマヨネーズを更に加える事でマヨネーズ多めの美味なパンが完成する。
マヨネーズの酸味に隠し味側になったコーンやツナ。マヨネーズという主役に具材が隠れてしまうくらいのマヨネーズの主張だ。
──だが、これが良い。ただの地味な調味料が主役だった具材を置き去りに主張し始めるのもある意味、異世界なろうのテンプレのような濃厚なストーリーがあるようなものだ。
これを喩えるのなら、マヨネーズという脇役に過ぎなかった調味料が自らの能力に覚醒し、本来の主役であるツナやコーンを圧倒的なマヨネーズのパンチ力でねじ伏せる。そんなストーリーを思い描く事も可能だろう。
人生とは何が起きるか、進んでみなくては解らないものだ。迷い、考え、悩み、進んだ先に実は見たこともない物語が待っているかも知れないだろう。
コッペパンですら、そんな物語が作れるキャンバスの世界になるくらいなのだ。
俺の人生もこれから先を進めば、もしかしたら、このマヨネーズの主張の激しいコッペパンのような夢に溢れた主役のような世界になるものなのかも知れないだろう。コッペパンに無限の可能性を感じるようになったのは丁度、このくらいの時であった。それと同時にコッペパンに励まされていたようにいまだと思う。食という楽しみに心が踊るようになったのもこの頃からであった。
これは限界グルメの時とは違う筆とキャンバスを手に絵を描くのにも似ているのかも知れない。
想像は創造であり、組み合わせや表現の仕方は人による。
故にこれもまた、一つの答えへの到達なのかも知れないだろう。




