表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
これは、未解決行方不明事件。  作者: 彩夏あいと。
9/19

4章-重なる2

第4章 知らないアカウント


取り調べから数日経った。俺はまだ、警察の補足質問に呼ばれるかもしれない状態だ。


仕事も手につかない。遥の部屋には行っていない——警察が封鎖しているから。でも、頭から離れない。


あの「心当たり」。


数ヶ月前、遥が寝落ちした時、スマホが通知で光ったんだ。知らないアカウントからのメッセージ。


「また連絡遅れてごめん。ちゃんと迎えに行くよ」って。


俺はチラッと見ただけ。遥に聞いたら、「看護師の知り合い。病院で働いてた人」って誤魔化されたように思った。


けど、俺はそれ以上追及しなかった。嫉妬したくなかったから。でも、今思うとやっぱり変だ。


遥は職場で友人を作るタイプではなかった。プライベートで連絡を取るような知り合いを作ったことはない。

そういえば、俺と会ってる時も誰かと連絡を取っていた。


夜遅くに、ソファーでスマホを触っている姿を見た。

そして、失踪の前。遥が「もういい」とぼそっと言ったことがあった。

「疲れた」って。


まさか、その連絡してた人が「迎えに来た」のか?警察に言うべきか? でも、証拠はない。ただの勘だ。それに、もしその人が遥を助けただけなら——遥の失踪を手伝ったなら。山梨のあの辺り、ニュースのコメントで前にも失踪があったって書いてあった。


遥は、誰かに誘われたんだ。あの知らないアカウントの主が、なにか知ってるのかもしれない。


俺はスマホを取り、警察に連絡しようとした。指が止まる。でも、遥が自分で選んだ道なら?

俺は、邪魔をするべきじゃないのか?いや、そんなはずない。


でも、決断できずにいる。外は雪が降り続いている。遥は、今どこで何をしているんだ?あの「迎えの人」と、一緒にいるのか?それとも、本当にただの事故で?


俺は記憶の中で、あの日の映像を思い出していた。

スマホの通知が光ったあの日、ちらっと見えたスマホに映ったアカウントの名前は。


詩暢(しのぶ)——

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ