2.キャラをどうやって考えるか
今回は、キャラをどうやって考えるかのステップと、どこまで考えるかについて書きます
前述したとおり、私はキャラから物語を作ることが多いので、このステップは楽しんでやることも多いです。
【目的】
自分向け:
①自分がキャラのどんな要素を考えて設定しているかを見て、自分の掘り下げの傾向を見る
②キャラの主要度や、作品の長さによってどのくらい掘り下げ度が違うかをみることで、どの程度考えていればよさそうかをさくる
読み手向け:
③分析手法を紹介することで、自省の参考にしてもらう
④作品の成り立ちを紹介することで、読み手に創作の裏側を楽しんでもらう
【分析手法紹介編】
私は今回、以下のステップでやってみました。(今回もエクセルです)
どこまで考えるかの分析パート
①キャラ設定で必須で考える要素を洗い出して一列に並べる
②自分が覚えているキャラの名を行に連ねる
③どのキャラで何を考えたかを○をつける
④キャラの名前の上に小説名と長さを書く。短編、中編、長編ぐらいのざっくり。
どうやって考えるかの分析パート
→これはステップじゃなくて、単に紹介に止めようかと思うので、結果パートに直に書きます。
【分析結果編】
上記の方法で考えてみると、短編だろうが長編だろうが必ず考えているのが以下の要素です。
名前
性別
年齢
セリフ
一人称
二人称
見た目
性格分類
基本思想・文化
他のキャラとの絡み
家族との関係性
エピソード集
意外と多くないですね。
他の方はいったいどんなことを必須に考えているんでしょう。
ちなみに私は、人間の行動原理に関わるものは最初に決めますが、そうでないものは、作品を書きながら設定を付け加えていきます。
例えば食の好み、好きなもの、などは、それが物語に関わるテーマや、その人間の行動原理なら決めますが、関わらない時は、食べ物が何が好きでも主役の行動に変化がないので、物語を描いていく中で、エピソード的に都合の良いものを付け加えます。
【分析結果、詳細紹介編① キャラをどこまで考えるか、について】
さて、さっき必須で考えるといっていった要素の中でいくつかピックアップして、どんなことを考えているのか、をまとめたいと思います。
名前:
キャラの名付けって、私は1番好きだったりします。
気をつけるのは、ヒーローヒロインは設定上同じ国の人間なら、極力同じ国の名前でつけるようにしてます。(2人ともフランスの名前、とか、スペインの名前とか)
カタカナの名前のときは、あんまり意味は考えないことが多くて、ほぼ語呂で決めます。
性格や身分によっても、それっぽい名前(感覚的すぎて説明できない)が変わるので、その人らしい名前を考えます。
漢字で名前を付ける時は、漢字の意味と語呂の両方を考えながら決めます。
セリフ:
キャラを決めたら、私は何個か思い付いたシーンの台詞だけを書いて、キャラを固めてみます。このキャラは何を言うのか、どんな風に言うのか、それに対してどうこたえるのか……。
最初に明るい性格、とか冷静な性格、とかざっくり決めていても、書いているうちに、なんかこのキャラじゃないな……となって、性格を変えたりもします。
性格分類:
私はシーンや台詞と共にキャラを思い付くんですが、その台詞で大体の性格の方向性が決まります。そして、主人公が明るいなら対となるキャラは静か・冷静なキャラを……のように、できるだけ性格が反対、あるいは相性の良いキャラを当てるようにしてます。
私がよくやるのは冷静・クール×明るい や 怠惰・面倒くさがり屋×面倒見のよい振り回され役という置き方をすることが多いです。
似たキャラ×似たキャラを主役級にダブっておくのは、なかなか話を動かすのに技量がいるな……と思うからです。
基本思想・文化:
ここは舞台を決めるのにも近しいのですが、たとえ異世界でも、ある程度現実をモデルにします。そのため、中華系と決めたら、主人公たちもそれに見合う思想を。
仮に創作するなら、思想・文化をその世界観に違和感がないように設定し、ストーリーにからめるように意識します。
主に設定を考えるのは、宗教・信仰、階級、魔法・異能、平和度等です。
人間の行動原理は生まれた土地の思想や環境に大きく影響されるため、キャラが何を考え、どう動くのかを説明がつくには、ここの設定が必要だと思っています。
また、ここに挙げた設定は、キャラがストーリーの中で抱える課題に直結もしやすいです。
【分析結果、詳細紹介編② キャラをどうやって考えるか、について】
ここでは、キャラ設定の時にどういうツールを使って、どういうものをアウトプットするか、ということに言及しようと思います。
〇使っているツール
私はプロットや設定はすべてアウトラインプロセッサで管理しています。
フリーのソフトを使っていたのですが、ある時から、データ管理が楽になるかと思いOne Noteに移行しました。
ツールはともあれ、アウトラインプロセッサのいいところは、話や設定を構造的に管理できるのと順番を入れ替えたり差し込んだりという作業が簡単なのでお勧めです。
〇キャラ設定時に作成するもの
私がキャラの設定の時に作成するのは、以下です。
・設定集
・年表
・主人公のイメージイラスト(自分で描くかネットで拾ってくる)
設定集は言わずもがな、先ほど上述したような設定を決めていきます。
年表については、主人公のみならず主要キャラを表頭に並べ、表側に年代と主人公の年齢を書きます。ここでは、ストーリーに関係ないようなことや、ストーリーに入れないようなことも、一緒に書いておきます。
例えば主人公の年齢が18歳から始まる物語でも、幼少期から設定としては書いておきます。
俯瞰的にいつ何が起こったのか、ということを書いておくと、これはストーリーに使おう、と思ったり、主人公の行動原理の思考を経歴と紐づけて整理できるのでお勧めです。
また先ほども書いたように、私は年表を作るときは、ストーリーを作るのではなく、キャラの経歴を作ることに意識を向けているため、ストーリー上必要かどうか、ということはあまり考えません。むしろ、このキャラが物語時点の性格になるためには、どういう出来事が影響しているのか、ということを中心に、どんどん掘り下げていきます。
ただ、長編を書くか中編を書くかによって、掘り下げ度合はやはり変わっていて、長編の時は年表を作るときに一年単位で出来事を追いますが、中編の時は数年に一度の大きな出来事を書くだけにとどめておきます。(中編であまり設定に時間をかけると、本編より設定書いてる時間のほうが長くなってしまうんですよね……。)
主人公のイメージイラストについては、キャラの見た目の描写をしやすいように、決めておくことが多いです。自分で描くときもありますが、自分のイメージにぴったりなイラストを適当にネットで見つけて保存しておく時もあります。(これはあくまで自分のイメージを固めるためで公表しないので、他人の絵をかってにイメージに設定しても問題ならないはずです)
ちなみにイラストどころか、海外の美しいモデル・女優の写真をイメージとして保存しておくこともあります。
視覚的にアウトプットがあったほうが、描写が楽なので、ある時からそういう風に物語を作っております。
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考察まとめ
考察:キャラに共感できる、というのは、キャラの行動原理に納得できる、ということではないか。
キャラの掘り下げについては、ある程度、話の長さによって無意識にキャラ設定の深さは変えているというのが振り返ってみるとわかりました。
また、私は基本的にキャラの行動原理と行動が伴うこと、矛盾している場合は矛盾の原因があることを大切にしているため、たとえ「敵」と呼ばれるキャラであっても、基本的にはなぜそうなったのか、という設定を考えていくことが多いです。
たとえ物語であっても、キャラが違和感なく生きているということが、小説におけるリアリティを生むのでは、と思うので、ここはさぼらず向き合います。
敵であろうと主人公であろうと、キャラに共感できたり、共感はできないけど理解できたり、というのは感覚的にみなさんもあると思います。
行動原理に納得できるキャラのほうが、あまりにそれが破綻しているキャラよりは、好感を抱きやすいように思います。
自分に近しい、という共感性も必要かと思いますが、キャラの行動を理解できる、というのもキャラをより身近に感じられる一つなのでは、と思いました。
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次は、プロットをどこまでどうやって考えるか、という話を書きたいと思います。




