乙子ルート 第6日目⑫
⑫
泊まるとすぐに決めたおかげで、それほど苦労せずに宿を確保できた。
本当にこういう時の達人の決断力の早さには感心する。
とても四六時中SEXのことだけを考えているだけの男だとは思えない。
まあ人には何かしら取り得はあるってことで。
さすがオレの真友(誤字じゃないぜ)。
宿を確保してから達人がまずしたことは明日の天気予報のチェックだった。
「良かったな、明日には帰れそうだぜ」
夏の台風ということもあって、どうやら一過性のもののようだ。
いきなりの大雨ということもあって、オレたちがチェックインしてからも次々と飛び入りの客がやって来ていた。
みんなで昼間の話をしながら、楽しく夕メシを食べた。
で、昼間の疲れをいやすべく風呂へ。
ここの浴場は男湯と女湯が完全に切り離されていて、まるでのぞける気配なんてまるでありません。
まあ、紳士たるオレはのぞきなんて下劣なマネは死んでもしないけどな。本当だぞ?
ここでオレと達人の肉体美をじっくり見せてやりたいのはやまやまだけど、そんなイラストは存在しないぜ。
お前らが「アッー!!」な道に入っちゃったりしたら大変だからな。
昔、某大手エロゲメーカーのエロゲで風呂のシーンで男キャラの全裸(股間にはモザイク)が出てきた時には「このメーカー、何がやりたいんだ?」と本気で悩んだものです。
いらないから、フツーに。
そんなことに使う労力があるんなら、エロCG一枚でも増やせよ。
いや、マジで。
まあ、せっかくなんで、漢同士背中は流し合いましたが。
実際のところ、背中だけは自分じゃ上手く洗えないんだよね。これがまた。
しつこいようですが、「アッー!!」な展開は一切ありません。
本気でそれを期待してる人はBLノベルを買って下さい。
風呂からあがると、末理さんと乙子に出くわした。
二人とも湯上り、末理さんは言うまでもなく、乙子の方もほおがほんのり上気なんかして、なんか色っぽく見えてしまったり。
「どうしたの、貞君。なんか顔が赤いわよ?」
「なんでもありませんよ? きっとのぼせたんでしょう」
と、それを隠すのに必死なオレだった。




