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乙子ルート 第6日目⑤

 主に末理さんの水着姿のことで。


 今日はあのエロい水着の末理さんの艶姿をたっぷりと堪能できるわけで。


 え? 乙子? 乙子はオプションですよ? グラ○ィウスでいうと、オレンジ色のアレな。


 そんなことを考えつつ二人を待つ。


「夏と言えば海。海と言えば水着。水着と言えばポロリ。ポロリをしないような空気の読めないヒロインはいりません」


「貞君」


「何ですか? オトコさん」


「あんた、サイテー」


 いつの間にか着替え終わってここに来ていた乙子にそんなことを言われてしまう。


「なぜオレの考えて考えていることを! ひょっとしてエスパー!?」


「思いっきり口に出してたわよ」


「マジで(発音↑)?」


 どうやら思っていたことを口に出してしまっていたようだ。只の大学生では仕方あるまい。


 そんな乙子もオレが選んだ水着を装備。


 海に来てんだから当たり前だ。当然だ。


 そんなわけで、乙子の水着姿に目をやる。


「ほほう、これはなかなか……」


 普段はボーイッシュな服装しかしない乙子がビキニなんぞを身につけている図は色んな意味で貴重なわけで。


 そんなわけでオレはいつもより多めに乙子のことをしげしげとみつめてしまう(当社比)。


「なんか視線がエロいんだけど……」


「イエイエ、ソンナコトハアリマセンヨ?」


「なんで片言なのよ?」


「真面目な話、乙子のそんな姿は新鮮でな。思考が停止してしまった……」


「で、どうかな?」


 そう言いつつ、顔を赤らめる乙子。


 そんな乙子を不覚にもかわいい、とか思ってしまったわけで。


「似合ってると思うぞ」


「ホントに?」


 オレの言葉に顔を赤くする。


 やばい。かわいいかも。


「ウソついてどうするよ?」


 動揺を隠しつつ、平静を装う。


 しかし、そんなオレの態度は長年連れ添ってきた達人にはお見通しだったらしく。


「なにラブ空間作ってるかな、キミタチは」


 と、つっこまれる。


「達人! いつの間に!? もしかしてエスパー!?」


 ただのエロキャラだと思ってた親友が「実は魔術師でした」なんて展開がエロゲーには存在するわけで。


 実は「達人がエスパーだった」なんてこともあるのかもしれない。


 本当にそうだったら、すげー超シナリオだけど。


「最初からいたっちゅーねん……。お前と一緒だったろ。お前は記憶が数分しかもたない人か。お、オトコ、水着似合ってんじゃん」


 さすが達人! オレに言えないことを平然と言ってのけるッ。そこにシビれる! あこがれるゥ!


 つか、達人は乙子のことを確実に友達としか思ってないからな。


 確かめたことがあるわけではないけれど、オレはそう思いたい。


 ヤリチンという人種はパコりまくってる反面、パコる対象とパコらない対象の境界線が非常に明確なのですよ。


 自分のコミュニティー周辺では本気でない限り、絶対にパコろうとはしません。


 そうでないヤリチンもたまにいるけどな。


 人間関係が壊れるのをお構いなくパコろうとするヤリチンはどう考えてもクズだよね。


「お待たせ」


 そんなやり取りをしていると、ビーチに美の女神が舞い降りた。

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