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さて、行きますかと全員で外に出た。
朝なんだけどしっかりと暑い。
今日も暑い1日になるなと蛇敏知がテントを片づけるのを手伝うのは遊海と源五郎。
源五郎は元々は大工だったのでこのテントにはかなり強い興味があるようだ。
初めて出現した時からちょろちょろと質問している。
地雷花火は回収せず放置していく。
へたに触れると爆発してしまう。
足下に気をつけながら地雷エリアから抜け出して進んでいく。
現在は空中に丸、三角、四角のドローンがいない。
電源切れらしくて回収して木箱の中に収納されている。
これはもう仕方ない。
このまま北へ向かって進んでいくしかない。
蛇敏知が方位磁石で決めてくれている。
なんとも用意万端で様々なものを持っている。
も〜蛇敏知がいなかったらど〜なってたことやら?
なんやよ〜わからんけどとにかく北へ前進。
一さんたちは暑くて大丈夫なんだろうかとちょっと気にしながら少しずつ前進。
歩き出して少ししてはるか彼方になにやら動いてるものを発見。
やたらと目がいい一さんが最初に見つけてくれた。
ゆっくりとした動きで前進しているらしい。
黒っぽい動物で1頭だけ。
かなり巨大な動物のようだ。
遊海たちは進路を変えた。
このまま進めば変な動物にぶつかってしまう。
それを回避するためだ。
サバンナには遮蔽物が本当にないので隠れる場所がない。
遠回りになっても変な動物との争いは極力避けたい。
遊海の視力でもはっきりとわかった。
あの動物は、おそらくアフリカスイギュウ。
大きすぎる。
たしかスイギュウって極端に目が悪かったんじゃなかろうか?
となると自分たちは気づかれてない?
目の位置は地上から10メートルくらいはあるんじゃなかろうか?
体の大きさのわりには目が小さい。
きっと地上のことはよく見えてないんじゃないかと思われる。
遊海たちに気づいてたら突進してくるはず。
それがないってことは見えてないからだ。
遊海たちはとにかく動かないようにする。
可能な限り身を低くして大地と一体化することを心がける。
誰よりも体の大きなうっさちゃんは全身を1〜2センチほどに平べったくして誰よりも低くなっている。
遊海たちは息を殺して変なスイギュウが通りすごていくのを待っていた。
変なスイギュウは遊海たちには目もくれずにノッシノッシと遠ざかっていく。
へ〜っと緊張が解けた。
まっ先に声を上げたのが源五郎。
もう大丈夫だという距離に変なスイギュウは行ってしまった。
あんなバケモノと一戦交えるのだけは勘弁してくれと全員が思っていた。
遊海なんかは変な汗でびっしょりだ。
緊張の汗か暑いのかはわからない。




