序章1〖 始まりのエルフちゃん〜花の香りのいい匂い〜 〗
ついに始まった、愛と感動のサクセスストーリー・・・と思いたいけど、実際のところは主人公くんがなんだかんだでお姫様を手に入れてなんだかんだで異世界統一しちゃうギャグあり、可愛いあり、チートあり!の異世界ラブコメファンタジー冒険記!気づけば姫と異世界統一することに?!第1章始まり始まり。
・・・。
チュンチュン・・・チュンチュン・・・。
鳥のさえずりが聞こえる。
「んん、んん。・・・。ん?!」
俺は目を見はった。寝ぼけた目を開けて起きるとそこは俺の知らない森だった。
「ここ、、どこだよ。、、」
遠くを見ようにも木が高すぎて周りに何があるのかさっぱりわからない。
「くっそ、頭もいたいし、どうなってんだ。」
なぜ、俺がこんな森の中にいるのかなぜ、頭が痛いのか全くその経緯が思い出せない。特に目立った外傷もないが頭が痛い。
そんな中、俺はとりあえずここはどこなのかを探ることにした。
「西から登ったお日様が東に沈むから、その反対であっちが東か。」
このとき、自分の寝ていた場所に見覚えのないカバンと地図のようなものが置いてあった。カバンの中身はとりあえず確認せず、俺はまず、地図を頼りに歩くことにした。
・・・あれから1時間ぐらいたっただろうか…。
「何もないじゃんか!!歩いても歩いても木ばっかりだし!!地図の文字は何て書いてあるか読めないし!・・・いったいどこなんだよここ…。」
このとき、特にお腹は空いていなかった。しかし、喉が渇いてイライラしていた。
そんな時、近くから水の流れる音が聞こえた。
「どこからだ?あっちか?」
俺はその音だけを頼りに音のする方へと向かった。
そして、少し行くと遠くから見てもわかるぐらいの大きな泉が見えてきた。
「やった!水があったぞ!とりあえずこれさえあれば生きていけるな。」
そんなことを言いながら泉に近づいていくと、なにやら人影のようなものが見えた。
「誰かいるのか?」
俺は物音を立てないように慎重にその人影に近づいた。そして、木の影からこっそりと見てみると、そこに居たのは人ではなかった。いや、人なんだけど、美しすぎた。
「て、天使が現れた・・・。」
とにかく、俺は落ち着いて現状を整理することに。
まず、道に迷っていた俺は喉が渇いていた。そして、水の流れる音が聞こえた俺は音のする方へとあるいた。次に、人影がみえて近づいてみた。ここまでは良かった。ここまでは。
なんとそこには、ピンク色の髪のロングヘアでスタイル抜群の女神のような可愛い女の人が裸で水浴びをしていたのだ!!(頭の中が半分パニック)
ガサッ、、
「やべっ」
「誰?誰かそこにいるの?」
やらかした。俺はその可愛い女の人に見とれていて物音を立てないようにすることを忘れてしまったのだ。
「ご、ごめん。。見るつもりはなかったんだけど、あまりにも美しすぎてしっかりと見てしまった。」
やらかした。またも俺はやらかした。テンパってしっかりととか言わなくていいことまで言ってしまった。
ジャラジャラ...
「グワアアア!!」
その時、崖の上から突然犬みたいな動物がその女の人めがけて襲いかかってきた。その動物は牙がむき出しになっていて、肉が腐り骨も見えていた。
俺はこの犬みたいな動物を一目見ただけで直感で感じた。
これはただの犬ではない。ファンタジー世界とかでよくみる魔獣だと。
そして、この女の人を助けなければならないと。
そう思った時、俺の体はもうすでに無意識に動いていた。
「危ない!!」
ガブッ。
その女の人の前にカッコよく出てきたのはいいものの、もちろん俺にはそんな魔獣と戦う術などない。ゆえに、腕を噛まれた。そう、ただ、ただ、腕を噛まれたのだ。
「いってえええ!!」
タイタニックを見た時と同じぐらい涙が出そうな強烈な痛みが全身を駆け巡った。この刹那、さっきまでこれは夢なんじゃないのかという少々の疑問があったが、これは現実だと確認できた。
「くっそ、この化け物が!!」
ゴンッ!!
俺はがむしゃらにその魔獣の頭に頭突きを食らわせた。
その瞬間、魔獣は気絶したのか死んだのか分からないが噛み付いていた力がなくなり、その場に倒れてしまった。
ドサッ、、。
ドサッ、、。
そして俺も、もともと痛かった頭がさらに頭突きのせいで痛くなり魔獣と一緒にその場に倒れた。意識が遠のいていくのが自分でもわかった。
「おいおい、、このまま死んだらしゃれになんねえぞ...」
と、思ったその時、女神のように美しくて可愛い女の人が俺のことを心配してくれている声がかすかにだが聞こえた。
「だ、大丈夫で、、か??、、しっかりしてくだ、、い」
意識が遠のいていく中、ぼやけた目でうっすらとその女の人の顔を見ることができた。とても可愛かった。あと、ツノが生えてる。ふつうだったら驚くところだが、いまの俺にはそんな判断をする力さえもなかった。だから見て思ったままこう言った。
「きみ、そのツノ可愛いね。、、。」
「え、え、。ツノが可愛い??、え。」
「う、ん、。似合ってると思うよ、。」
ドサッ。
俺はそこで今までの疲労と頭痛がいっきに押し寄せてきて気を失ってしまった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
チュンチュン・・・。チュンチュン・・・。
また、鳥のさえずりが聞こえた。
俺は意識が戻りまだ目を開けていないが、体を起こそうとした。
しかし、何故か体が重い。というか、なにか重いものでも乗っているような感じがした。そしてそこから、花のような甘くていい匂いがした。
俺は、恐る恐る目を開けてその乗っているものを見た。
「え、、どゆこと??、、。」
俺はこの光景に驚きすぎて言葉があまり出なかった。
どんな光景かというと、俺はどうやらベッドの上で寝ていたようだ。ただ、ここまではいいんだ。ここまでは。俺は何に驚いたかというと、可愛い女の子が俺の体の上に乗っているのだ。そう、可愛い女の子が。
「おねえーーーー!このひと気がついたみたいだよー!」
と、その女の子が可愛い声で叫ぶと、ドタドタと誰かが階段を上る音がしてガチャン!と勢いよく扉が開くと
「ああ、よかったーー。目が覚めなかったらどうしようかと思ったよ。」
それまた、可愛い女の人だった。
「えっと、これはどういう...」
俺はとりあえずこの状況がなんなのかを把握しようとした。
なぜ、泉で気を失ったはずの俺がこのベッドに寝ているのかということと、なぜ、可愛い女の子が俺の上に乗っているのかということだ。ちなみに2つ目は思っただけで声には出さなかった。
「いやね、今朝私が起きて外に出たら、あなたがこの宿屋の入口で横になって気絶してたからさ、私があなたを背負ってここまで連れてきたってわけ。」
「そうか。それは悪いことをしたな。助けてくれてありがとう。」
「いやいや、困った時はお互い様ってやつだよ!」
その時、俺は気付いた。魔獣に腕を噛みつかれたはずなのに一切噛み付かれた跡や傷がなかったのだ。
「あれ?傷がなくなってる...」
「ああ、魔獣に噛まれた傷のこと?それなら私が直々に治癒魔法で治しといたわよ。私、エルフだし。」
突然、自慢げに謎なことを言い始めた。
「エルフ、、??」
言っている意味が俺には理解できなかった。
「またまた、可愛い顔してそんな冗談を。エルフなんて存在するわけないじゃんか〜。」
「あなた、気絶したせいで頭おかしくなったんじゃないの?」
「・・・」
どうやら、この人は本気で言っているようだった。
確かによく見ると、少し耳が尖っていて肌も白くて、顔も可愛いくて、、。(最後のは関係ない)言われてみれば、エルフのような見た目をしている。いや、エルフなんだ。
しかし、なんでエルフ??ここは現実じゃないのか?夢、、なのか?
ズキッ……
その時、思い出したかのように頭痛が。
「クッ・・・。」
「頭痛いの?おかしいな、呪いは解除したはずなんだけどな。」
「呪い?何のこと?」
「魔獣っていうのはね、大抵呪いを持っているものなの。だから噛まれたりするとその傷口から呪いにかかるの。だけど、あなたの呪いは解いたはずなのに、どうして・・」
「いや、頭はもともと痛かったんだ。」
「そう。ならいいんだけど。それより、あなたどこから来たの?あなたのその服あまり見慣れないものね。手作りかなにかなの?」
「俺か。俺は、、。どこからきた、、。」
ズキッ……
また頭痛がした。そして頭の中に記憶が蘇ってきた。
「そうだ。俺は学校にいたはず。」
俺の中に少しづつ記憶が戻ってきた。
ついに、失っていた記憶が蘇り、だんだんとなぜこんな状況になったのかを思い出していく主人公くん。そして、ついに明かされる主人公くんの名前!次回、「あいとくん異世界に転移する!」ぜってー、見てくれよな!




