第28話 初体験
~カサリナside~
「・・・・結婚してください。」
・・・キラン。
「は・・・はぇ?」
驚きすぎて馬鹿みたいな返事しか出来なかった。
確かにサプライズを期待していた。
だが・・・まさかプロポーズだったとは!!!
「ちょっと来てください。」
そう言って私の手を引っ張って行くライト。
「ど・・・どこにいくのじゃ?・・・ま・・・まさか!?ちょっとまだ、私たちには早すぎるのではないかぇ?せめて式が終わってからでも・・・」
もしかして・・・あんな事やそんな事をやるんじゃ?
「なにを言っているんです。こういうのは雰囲気が大事でしょう。」
「ーーーーーーっ!!」
ついに・・・ついに・・・私は大人の女になってしまうのじゃな。
みゃむ、ナタス悪いがライトは私が頂くぞ。
・・・・にまにま。
笑いが止められない。
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
そして着いたのは玩具が売っている露店。
玩具と言っても大人の玩具じゃないぞ!!!
「こ・・ココでなにをするのじゃ?」
まさか・・・野外プ「何を考えてるんです?はいコレ。」
渡されたのは玩具の指輪。
「せっかくですから、私が付けてあげます。」
・・・・キラン。
そして左の薬指に指輪をはめるライト。
子供用の指輪は私の指のサイズにピッタリだった。
赤い宝石がはめ込まれた指輪。
見るからに安そうな指輪。
「・・・・どうして泣いているんです?」
「・・・・!?」
いつの間にか・・・・涙がこぼれていた・・・。
「まさか・・・こんなサプライズだったとは、さすがの私も予想してなかったぞ。」
「喜んでもらえて何よりです。」
・・・・・キラン。
こうしてデートは終わった。
初デートでプロポーズ。世界中探してもライトぐらいだろう。
~ライトside~
飛行船に戻るとすっかり日が落ちていた。
カサリナも喜んでいたようだし。
さすが私だ。
女性を泣くほど喜ばせる事が出来るなんて男冥利に尽きる。
さて・・・・今日は寝なくては。
今、この飛行船には薬を飲む前の最初の私が居るはず。
明日までは一人でこっそり過ごさなくては。
向かったのは図書館。
この飛行船には何でもあるのである。
「はぁ・・・今日は少し、疲れました。」
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
「やっちまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
翌朝、図書館から絶叫する男の悲鳴が鳴り響いた。




