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第27話  箱入り娘

・・・・困った。

・・・・・・・・困った。

・・・・・・・・・・・・困った。



私は今サハランに居る。

それもカサリナと二人で。


辺りを見回してもムサイ男が山のようにいるだけ。

店も出店が殆どでレストランなど有りはしない。

当たり前だ。今日は街全体でお祭りの様なものなのだから。



「そろそろ昼ごはんを食べようではないか!!」



ちょっと待ってくれ。

・・・このお嬢様を満足させるには三ツ星レストランぐらい用意しておかなくてはならないだろう。


だいたいサハランなど、日ごろから超超超高級料理しか食べてないカサリナと来ていい場所ではない。


だが、会話の流れ的に場所を変える事など不可能だったといい訳させて欲しい。





しかもサプライズとか何も用意してないんですけど・・・。





「おーーーーい!聞こえておるか?私はお腹がすいたからどこか店に入ろうと言ってるんじゃぞ。なにやらいい香りもするしな。」


「そ・・・そうですね。せっかくですので露店でも回りましょう。」


「・・・露店?」


・・・・・・!?

露店を知らない?

これは使える・・・・。


「歩きながら食べれるんですよ。行儀作法など気にする必要はありません。カサリナには日ごろ味わった事の無いものを食べさせたくて!!」


・・・・キラン。


「ほんとかえ!?好きなように食べていいのかえ?」


どうやら当たりだったらしい。

よし、コレをサプライズってことにして今回はしのごう。


「すみません。このオーク肉を2つ下さい。」


「へい、らっしゃい!!!二人前だな!!可愛い彼女じゃねーか!やるな、兄ちゃん。」


「か・・・彼女・・・。」


隣を見るとカサリナが真っ赤になって下を向いていた。

以外に打たれ弱いのもカサリナの可愛いところである。


「そうです。自慢の彼女ですから。」


・・・キラン


今日はカサリナの機嫌をとにかくよくして場をしのぐしかない。


「おっ・・言うね!!はい、二つで銀貨2枚ね。ありがとございましたー!!」


おっさんに銀貨を渡し、櫛に刺さった肉をカサリナに渡す。


カサリナは耳まで真っ赤にしていたが、私は気にしなかった。


「ここのオーク肉は上手いですよ」


さっきみゃむと食べたし。


とは口が裂けても言えなかった。


実際この店を紹介してくれたのはみゃむである。


「・・・フォークとナイフは?」


さすが、カサリナである。

こちらの期待を裏切らない質問。


なんかほんとにココにつれてきて正解だった気がする。


「こうやってかぶりつくんですよ!!」


食べ方を見せてやるとカサリナは目を輝かせながら食いついた。


「おぉぉぉぉお!!世界は広いの・・。味はまぁまぁだな。だがこのワイルドな食べ方が更に美味しくしておる!!」


お前はどこの旅芸人だよ。


・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・・・


そして二人で露店をひやかしているとカサリナは変なことを言い出した。


「結局サプライズってなんだったんじゃ?」


おいおい、さっきのがサプライズって事で勘弁してくださいよ。


「それじゃあ今からとっておきの場所に行きましょうか!!」


・・・・キラン。


正直、何も考えていない。


だがサプライズがさっきの料理でした。

なんて情けなさ過ぎる。

そんな屈辱私には耐えられない!!!


・・・・・・・絶体絶命だった。


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