第1話 巷で話題の怪盗マジカル
俺は新井勇気。27歳。
大学時代から配信を続けて、今は同接10000人を超える
日本のトップ配信者の1人だ
「こんぱく〜。」
俺はいつも通り自室のパソコンを起動して配信を開始した
俺の配信者としての名前がぱっくんである為
配信上の挨拶をこんぱくにしている
“こんぱく〜”
“今日は配信早いね”
とコメントが流れてる
「今日は早く起きれたから早めの配信なの。それに今日はビックニュースがあるからな!」
“なになに?”
“どうせしょうもないことだろう?”
“はよいえ”
「怪盗マジカルが予告状を出したことは知ってるか?」
“当たり前”
“今の話題それで持ちきり”
“秘宝ネメシスを狙ってるやつでしょう?”
「そう!次の満月の夜に秘宝ネメシスを怪盗マジカルが頂くって予告状を出しただろう?それを受けて所有者である五十嵐承太郎さんが声明をだしたんだ。」
“なにー?”
“五十嵐承太郎が持ってるんだ。資産家の人だったよね。”
「なんと!満月の夜に秘宝ネメシスの披露パーティを開催するってよ!!」
“うおおおおおおおおおおおお”
“マジ?”
“怪盗と真っ向勝負するつもりか?”
「豪華客船で披露パーティを開催するみたいだ。」
“豪華客船で?”
“怪盗マジカルが逃げられないようにってことか…”
“でも怪盗マジカルは空も飛ぶぞ?”
“てゆうか何でそんなこと知ってるの?”
「何で知っているかって?フフフ…実は!ジャーーーーーン!!五十嵐さんから秘宝ネメシス秘宝パーティに招待されました!」
“うおおおおおおおおおお”
“マジ?”
“すげええええええええええ”
“ぱっくん最強!ぱっくん最強!”
「しかも!何と!!配信許可を頂いております!!」
“うおおおおおおおおおおおおおおおお”
“怪盗マジカル見れるってこと!?”
「そう!世界初!怪盗マジカルの生放送をおまえらに見せてあげれるってことよ!!」
“うおおおおおおおおおおおお”
“神枠確定”
“楽しみすぎるううううう”
「だから今日は怪盗マジカルについて学ぶ配信にしようと思う。」
“いいね”
“敵情視察”
「俺が怪盗マジカル捕まえて怪盗マジカルの正体を暴いてやるからな!」
“晒せ晒せ!!”
“怪盗マジカルの顔出し配信キボンヌ”
「えっと…怪盗マジカルとは…」
俺はネットで出回っている情報を検索する
怪盗マジカル
1年前に突如として現れた怪盗
黒のシルクハットの帽子に
魔法少女のような黒のドレスを着ていることから
新聞社が怪盗マジカルと名付けた
自身で予告状を出す時も自ら怪盗マジカルと名乗っている為、本人も気に入っていると推測される
1件目の犯行は公園の時計を盗むという小規模な犯行だった
そしてこの犯行はなんと1度捕まっている
怪盗の逃走ルートを待ち伏せして当時高校1年生だった北条奏多君が捕らえた
捕らえた怪盗マジカルを警察に引き渡した後、怪盗マジカルは脱走したようだ
北条君は怪盗マジカルを唯一捕まえた人物として、探偵として怪盗マジカルを捕える手伝いをしているようだ
北条君は怪盗マジカルは同じ年ぐらいの女の子だと思うと証言しており
怪盗マジカルは16才前後だと予想される
1度目の犯行以降は捕えることが出来ていない
お宝も全て盗られている
今まで盗んだお宝は
美術品や骨董品、宝石等、価値のあるお宝を全て奪っていった
その被害総額は5億円とも言われている
盗まれた被害者は横領をしていたり、薬の売人をしていた悪人であることから
怪盗マジカルは世間からは悪を成敗するヒーローのように崇められている
今回の秘宝ネメシスは世界的に有名なお宝であるが、所有者の五十嵐承太郎は悪人といえるような人柄ではない
五十嵐承太郎が悪事を隠しているだけなのか
悪人ではなくてもお宝は盗む主義なのか
ネットでは議論されている
怪盗マジカルの挨拶は“この世の全ての悪を嘲笑う。怪盗マジカル参上”である
「なるほど。なるほど。怪盗マジカル把握した。それで?どうやって捕まえる?」
“絶対無理”
“怪盗マジカルちゃんのお顔見たい”
「ずっと秘宝ネメシスを持ってたらいいんじゃね?俺天才だわ。」
“天才か?”
“怪盗マジカルに会えるじゃん”
“アホか。所有者でもないのに出来るわけないだろうが”
「豪華客船に何持っていく?スタンガンと虫取り網でいいか?これで怪盗マジカル捕まえるぞ!」
“不審者として通報されます”
“怪盗に捕まる前にぱっくんが捕まる”
「楽しみすぎる!おまえらも絶対配信こいよ!次の満月の夜だから…10日後か?4月25日!絶対予定空けとけよ!」
“有給取ります”
“怪盗マジカルが来るので会社休みます”
「世界一面白い配信にしてやるからな!!怪盗マジカルの正体暴くぞ!!」
“うおおおおおおおお”
“ぱっくん最強!ぱっくん最強!”




