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海を渡る蝶  作者: バルさん
第一章  新しい人生
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第五話 「Mr.TYT解説 続く 」

「はい」



「ただ俊樹さん、神明高校の昭監督も言っていましたが、

 今年の神明高校はこれまでを振り返っても最も打線に厚みがあり、

 隙のないチームだと自信を見せていましたよね?」


「そうですね、紅南の今井君同様の怪物と呼べる選手が二人ほど、

 いや、もしかすると三人神明にもいるみたいですからね。」



謎めく発言をした俊樹に健児アナウンサーは


「ほう、今井くんレベルが三人ですか。誰と誰でしょう。」




「一人は神明の四番を打つ阪堂 虎くん。

 今井君と同じ二年生にして

 本大会四本塁打とホームランを量産しています。

 四番対決が見物です。


 そして何と言っても神明高校二年生エースの新幡 和斗くん。

 コースをつく制球力と、百五十キロの剛速球。

 本大会では未だに先発として投げていませんが、

 きっと出てくるでしょう。」




「そうですね。新幡選手の百五十キロ出る剛速球をどう攻略し、

 今井君を始め紅南高校打線が打ち返せるか。

 そして阪堂選手をどう抑えていくか。

 こういったところが試合の流れを変えるポイントと言えるかもしれません。

 阪堂くんと新幡くんは大会前から雑誌等にも大きくとりあげられていました。

 注目です。


 ところで、俊樹さん、この二人はキーマンの選手として分かるのですが、

 あと一人はいったい誰でしょう?」




「はい、あと一人はあくまで私の勘ではありますが、

 一年生でベンチ入りをしている矢羽一輝くん。

 選手の層が厚い神明高校で一年生ながらベンチ入りを果たし、

 なお本大会では代打として三打席すべてヒットを打っている聞いています。

 ここぞというところで出てくる可能性がありますね。」



「なるほど、私はノーマークでしたが、

一年生のダークホース的存在の矢羽一輝選手。注目です。」





この時はまだMr.TYTこと健児アナウンサーも、

視聴者も視線の片隅程度に見ていた矢羽一輝を

俊樹はじっと見つめていた。




さぁ、テンションが上がってまいりました、こちら実況席。

まもなくスターディングオーダーの発表です。




まずは先攻の紅南高校、


一番  ショート  佐々木 郁也くん


四番  サード   今井 省吾くん


紅南のスターディングオーダーが電光掲示板で順に発表されていった。





続いて後攻の神明高校





一番





ライト





矢羽 一輝くん





「な、な、なんとー、神明高校、昭監督。

 決勝戦の先頭打者に一年の矢羽一輝を起用してきましたー!」



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