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海を渡る蝶  作者: バルさん
第一章  新しい人生
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第二十五話 「クールな闘志」

島田のつまった打球は冴永の前に転がった。


冴永は、打球を捕球すると

即座にホームベースに投げ、キャッチャーも

一塁へと送球し、ダブルプレーをもぎとった。


空を見上げて悔しがる島田


ファーストの阪堂が

「よく投げきったぞ、冴永。

お前の勇気が勝ったな。」


「勇気じゃないですよ阪堂さん。

島田さんが打気になっていた。そこをついただけです。」


「冴永、お前って奴は!」


冴永のピンチでも至って冷静でいられる

そのクールな闘志に阪堂は頼もしく感じていた。


「冴永、分かってるな。」


「もちろんです。次はそう簡単にはいかない。」


先ほどの島田とは違って

静かに、闘志むき出しで冴永をにらみつける新幡和斗。

三色の強いオーラが和斗からたれ流れてくる。



和斗は冴永をにらみつけ

「俺は往生際が悪い奴が一番嫌いなんだよ。

どうしてお前なんかが俺たち一軍を抑えようと思う。

身の程をわきまえさせる必要があるな。」

と心の声を発しながら

打席へと入った。


その心の声はバッテリーと、

阪堂と一輝に届いていた。



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