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第二十五話 「クールな闘志」
島田のつまった打球は冴永の前に転がった。
冴永は、打球を捕球すると
即座にホームベースに投げ、キャッチャーも
一塁へと送球し、ダブルプレーをもぎとった。
空を見上げて悔しがる島田
ファーストの阪堂が
「よく投げきったぞ、冴永。
お前の勇気が勝ったな。」
「勇気じゃないですよ阪堂さん。
島田さんが打気になっていた。そこをついただけです。」
「冴永、お前って奴は!」
冴永のピンチでも至って冷静でいられる
そのクールな闘志に阪堂は頼もしく感じていた。
「冴永、分かってるな。」
「もちろんです。次はそう簡単にはいかない。」
先ほどの島田とは違って
静かに、闘志むき出しで冴永をにらみつける新幡和斗。
三色の強いオーラが和斗からたれ流れてくる。
和斗は冴永をにらみつけ
「俺は往生際が悪い奴が一番嫌いなんだよ。
どうしてお前なんかが俺たち一軍を抑えようと思う。
身の程をわきまえさせる必要があるな。」
と心の声を発しながら
打席へと入った。
その心の声はバッテリーと、
阪堂と一輝に届いていた。




