第25話
帰ろうと思い路地を歩き出そうとすると黒服の男性が立っていた
その風貌はやくざのようにも見える
晃はこの道を選んでしまったことを後悔した
非力なただの学生である自分は、やくざの前を通る勇気が出ない
そのためその場に立ち止まってしまう
それがいけなかったのだろうか?
空気が変わった
というか威圧感みたいなものが黒服の男からするんですけど…
やばい…絶対目つけられた
こうなったら……逃げる!!
とりあえず少しずつ後ろに足を運んでいく
それがばれたのだろう
男の目が一瞬鋭く光ったと思うと目の前に現れた
驚きと恐ろしさで腰が曲がる
と、同時に車に吹き飛ばされたかのように腹に衝撃が伝わる
そのまま空を俺は飛んだ
そこで俺の意識は無くなった
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痛みでくらくらする
気がつくと自分は地面に顔からぶつかりそうになっていた
とにかく姿勢を正そうと足に力を入れる
何かを蹴り上げた感触がした
地面に頭をぶつけないように手を前に出す
すると手に何か当たる
なんだこれは?と思い正面を見ると先ほど見たやくざらしき男が!
驚愕の事実に手をはじく
自分の体制は整えられたものの、その男はこちらをにらみつけるように見ていた
男と自分の距離はいつの間にかに5メートル程
逃走方法を考える…
ここはお金をだして許してもらうしかないのか…?
仕方ない、命には代えられないと思い鞄に手を伸ばし財布をとる
しかし実際に出てきたのは学校で使っていたCD…
しかもそれが手からすべりちょうど吹いてきた風に乗って黒服男のほうへ…
しまったぁぁぁぁ!!!
完璧に喧嘩うってしまったと思い、そんな事実に後ろにむいてダッシュ!
角を曲がりさっさと離脱した
はぁなんて疲れた一日であろうか……
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第二ラウンドと思いや、如月晃は戦線を離脱した
もちろんそれを妨げようと動いたが、自分が動くとよんでいたのだろう
動く軌道上に如月晃は鞄からCDをとりだした
それをこちらに投げてきたのだ
最初は全く違う方向だったのが、いきなり路地風が吹き軌道を大幅に変えこちらに向かってきたためそちらに意識を一瞬向けてしまった
結果、奴がそんな隙を見逃すはずがなく目の前から消えていた
悔しさを胸に秘めながら足を「世界の闇」にむけた
長らくお待たせいたしました。活動再開です!
更新速度は今まで通り一週間に一度で行きたいと思います。
また遅れるようなら前書き、ないしは後書きにて報告します。