↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
3/3

第3話 能ふ者

 あれから、何日経ったことだろう。

 体の中で、何かが変質していく音がする。視界は赤く染まり、肌の表面に冷たい鱗のような模様が浮かんできた。

 外の闇から、また新たな怪異が「生き餌」の匂いを嗅ぎつけて近づいてくる足音が聞こえる。


 ……美味しそうな匂いがする。


 ……ああ、つまり、そういうことだ。


 腑に落ちてしまった。


 私もいずれ、あれに呑まれる。神の一部となるのだ。


 そうしてまた、新たな疑似餌をここに据えて、寄ってきた怪異を貪るのだろう。


 ああ、それはきっと、どんなにか美味なのだろう!

 食べ残しでなく。人の身の限界を超えて、貪る彼岸の味。

 想像しただけで涎が滴り落ちる。




 はやく。

 たくさんたべて、

 「あれ」の一部になりたい。




 汚く濡れた口元を袖で拭い、私は次の獲物を呼び寄せるため、暗闇の中で静かに呼吸を整えた。 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。