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『種族・混血について』

サージェスティン

「……なんか、サクサクやってこう! って感じのはずだったんだけど、ねぇ。更新に四ヶ月間が空くとか、テンションダウンにも程があるよー」

(ウォルヴァンシア王宮のお庭で、まったり低テンションでお茶中)


ルディー

「だが、ご都合主義でこっちの時間は、前回から十分程度しか経ってない、っていうな……」


レイフィード

「読んでくれている人達には申し訳ない話だよね~。ふぅ……」


ユーディス

「停滞し過ぎの作者に代わって頭を下げさせて貰うよ。本当に申し訳ない」


レイフィード

「本当にごめんね~! 怠惰な作者をウチの子達に裏でお仕置きさせておくよ!!」

(兄のユーディスと一緒にペコペコ連打!!)


サージェスティン

「ふふ、俺も後で参加しに行こうかなー」


ルディー

「つー事で、第五回始めるぞ~。え~と……、あ、『混血』についての解説回だったな」


サージェスティン

「俺とルディー君には大いに関係のある話題だねー。『混血』、それは、文字通り、二つの種族の血が混ざり合って生まれてくる存在の事なんだけど、『純血』タイプと違う部分から挙げていくよ」


レイフィード

「1、生まれてくる際に、抱く姿は『四つ』。まずはルディーの例を挙げてみようか」


ルディー

「俺の場合は、『狼王族』の『狼型』、『竜煌族』の『竜型』、そして、その二つの種族の、『人型』をそれぞれ有して生まれる」


サージェスティン

「俺の場合は、『竜煌族』と『豹麗族』の『混血』だよー」


ルディー

「今、さらっと本編で出てきてないネタバレしたな、お前……。いいのか?」


サージェスティン

「別にいいんじゃない? でね、この遺伝の際に重要となってくるのが、『両親のどちらか、力の強い方の影響が色濃く出る』って事なんだー」


レイフィード

「2、『遺伝性により、成長の差が生じる』って部分だね~。遺伝性の強い方は普通に成長していくんだけど、もう片方の血は凄くゆっくりとした速度で身体や力を育んでいくんだよ」


ルディー

「俺の場合は、見ての通りこれだ。狼王族の母親より、竜煌族の父親の力の方が強いから、狼王族の姿は今も少年期。多分、二百歳ぐらいになれば成熟期がくると思うんだけどな。で、竜煌族としての姿は立派に大人のそれなんだ」


ユーディス

「姿は自由に変えられるそうだが、ルディーの場合は竜煌族の血が強すぎるせいか、その姿になると強大な魔力が溢れ出て、調整に少々苦労する、と」


ルディー

「別に暴走する、とかじゃないんですけどね。純潔じゃないせいで、ちょっと面倒だな、ってぐらいです」


サージェスティン

「なにせ、ガデルフォーン皇族の血筋だもんねー。しかも、お父さんのラシュさんは生まれつき凄い魔力を持ってるから、ある意味でチート級……。だけど、その力を使う際は、周囲に気を遣わなきゃいけないし、自由に使い放題ってわけじゃないんだよー」


ルディー

「だな。で、サージェスの方は、俺と同じで、『竜煌族』の血が濃い。だから、もうひとつの『豹麗族』の姿は少年期状態。俺とこいつの違いといえば」


サージェスティン

「俺も魔力値は結構高い感じだけど、ルディー君みたいな苦労は少ないよー。まぁ、皇族の血筋とは比べるべくもないし? それに、俺は『竜煌族』の姿で毎日暮らしてるから、魔力バランスを調整しやすいんだよね。力の強い遺伝側に限定して姿を固定し過ごしていれば、馴染んで楽になっちゃうって感じかなー?」


レイフィード

「まぁ、普通の『混血』は、ルディーほど苦労は多くないって事だね。あぁ、それと、髪や瞳の色に、それぞれの種族姿によって違いが出る場合もあるよ~」


ユーディス

「姿が変わると、髪や瞳の色が反転したり、全く違うものになったり、といった感じだね。ルディーとサージェス君は、どちらの姿でも瞳の色だけは変わらないようだが」


サージェスティン

「個体差による、って事なんでしょうねー。もぐもぐ」

(アップルパイ美味うまぁ~、な人)


ルディー

「じゃあ次。『混血の寿命』について話しとくか……。基本的に、『力の強い種族性の寿命が優先される』ってのが通説だが、短命になる事はないみたいだぞ」

(エリュセード種族大辞典を読んでる人)


サージェスティン

「まぁ、長寿種族の血が混ざってるわけだしねー。それと、二百歳ぐらいに達すると、どちらの種族の姿も成熟期を迎えているから、魔力調整が楽々になるそうだよー。ルディー君、がんば!」


ルディー

「はぁ……。あと、百年近くあるなぁ……」


レイフィード

「何を言ってるんだい。お父さんのラシュディース殿下とそっくりな大人の姿でいるのが嫌だとか言って、君はいつも狼王族の姿でいるじゃないか。その姿でいる限りは、竜煌族の魔力云々はないも同然だろう?」


ルディー

「そうですけど……。あ、そうだ。補足説明しとくな。『一方の種族の姿をしている時、もう一方の種族性は魔力の壁が出来上がるようなもんで、ほぼ影響が外に出ない』んだ。ただし、本人が望んでもう一方の血の力を引き出す事は出来るが、力の弱い方の種族の姿でそれをやると」


サージェスティン

「下手をすると、暴走を引き起こす事もあるよー。まぁ、ルディー君はバランス調整大得意だから、滅多に暴走はないだろうけどね」


ユーディス

「ルディーは勤勉家だからね。優秀な御子息を持って、ラシュディース殿下もお喜びの事だろう」


ルディー

「ユーディス様~、やめてくださいよ~! 下手に噂話とかすると、あのおっさん、嬉々としてやってきますよ!! 来ても絶対ぇ相手しねーけど!!」


サージェスティン

「ルディーくーん……」

(ルディーの肩をちょんちょん)


ルディー

「なんだよ」


サージェスティン

「あのさ……、本人が様子見してるみたいだから黙ってたんだけど」


ルディー

「本人?」


サージェスティン

「このテーブルの下にねー……、いるよ、ラシュさん」

(テーブルクロス越しに、テーブルの下を足でつついているサージェス)


ルディー

「!?!?」

(一瞬で青ざめ、テーブルの下に顔を突っ込む)


ラシュディース

「ルディー……、そんなに、俺の事が嫌いか~……。嫌い、なのか~」

(テーブル下で、のの字を書きながら落ち込んでいる、ルディーの父)


ルディー

「…………」

(無言で席に座り直し、テーブルクロスで下を隠す)


サージェスティン

「…………」


ユーディス

「…………」


レイフィード

「…………」


ルディー

「さて、『混血』に関する解説回はこれで完了。陛下、ユーディス様、いいですよね? 俺、速攻で仕事に戻りますので」

(すくっと立ち上がり、全速力で逃亡準備!!)


ユーディス

「ルディー、少しでいいから、ラシュディース殿下に家族愛を」


ルディー

「失礼します!!」

(全速力で騎士団に逃亡)


サージェスティン

「あー……、やっぱり逃げちゃったねー。ラシュさーん、大丈夫? メンタル無事?」


ラシュディース

「はぁ……、何で毎回毎回、俺の訪問を嫌がるんだ……」


ユーディス

「ふふ、ルディーは気恥ずかしいだけだと思いますよ、ラシュディース殿下。子供、特に男は、成長すると、素直に甘えられない傾向が強いというか。めげずにまたアタックしてみて下さい」


レイフィード

「う~ん……、僕には、ルディーの気持ちがよくわかる気がしますね~……。両手を広げて喜色満面に突撃してくる父親……。全力で殴り飛ばしたくなるというか。カインもそうですよ」


ユーディス

「レイフィード、やめなさい。本能的に拒絶したくなるなどと言ったら、ラシュディース殿下に追い打ちがかかってしまうだろう?」


サージェスティン

「ユキちゃんのお父さーん、それ、フォローどころか、ラシュさんの繊細なハートを木っ端微塵にしてますよー。あぁ、ラシュさん、大丈夫―? 頭にダメージ矢がグサグサ刺さってるけど」


ラシュディース

「うぅっ……。可愛くて、俺に懐いて「おとうさ~ん」って、甘えていてくれた頃の息子に会いたいっ。会いたいっ」


レイフィード

「あ~、はいはい。そのお気持ちは十分にわかってますから、その残念な悲しみを分かち合いたければ、カインの父親とでも語り合ってください。ほら、こっちの席に座って。美味しいものでも食べましょうよ」


ラシュディース

「すまないな……」

(テーブル下から這い上がりながら、どんより幽霊モード)


サージェスティン

「さてと、ラシュさんはその内いつも通り復活するとして、次回の解説は……、『人間』に関して、かな?」


ユーディス

「寿命以外の人間に関しての説明か……。私達のような特殊性はないから、すぐ解説が終わりそうだね」


サージェスティン

「ですね……。あ! そうだ~。ウォルヴァンシア本編、第三章序盤に出てくる、ラスヴェリート王国の国王夫妻をお招きしようかなー。丁度人間だし! ラシュさんも参加するー?」


ラシュディース

「もぐもぐ」

(アップルパイを涙と共に頬張りながら頷く、元ガデルフォーン皇国第一皇子殿下)


レイフィード

「じゃあ、決まりだね。それじゃあ、また次回~」

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