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ティーには秘密があります。  作者: 伊藤 深雪
ティーと学園の友達に先生 の章
34/66

第34話 クラスメイトなのに...。

昨日は夕方にトレーニングをしたのでユリ姉様の魔力量も少なくなってましたし、すぐに暗くなってしまったので少ししかできませんでした。

なので、今日は朝からトレーニングです。

正直なところ、ここまでしてもらえるなんて思っていなかったのでびっくりです。

学園の敷地はティーのお家よりも大きいので林なんかもあります。そのうちのひとつの小さな林の中に、開けた場所があるのをユリ姉様に教えてもらいました。

ニーナちゃんも一緒に来てくれています。


「しっかり寝たから魔力も回復してるわ。

昨日よりも沢山できるわね。ティシー、頑張ってね?」


「はい、おねがいします!」


「がんばって、ティシーちゃん!」


「いくわよ? 集中してね。」


◇◆◇◆◇◆


今日も昨日のように、ユリ姉様の雰囲気? みたいなものを感じられました。

相変わらず集中していなければ分からないほどしか感じ取れませんでしたが、昨日よりは確かなものになった、気がしました。

少しずつ進歩できてるんだと思います。


今日はトレーニングをしてからの登校なので、結構ギリギリな時間になってしまいました。

これまでが早かったので、余計そう感じるのかもしれません。


「つきあってくれてありがとう、ニーナちゃん。」


「ううん、いっしょにがんばるんだもん。

あと、ティシーちゃんがいないと、つまんないもん。」


「そうかな? マリカちゃんたちもいるよ?」


「うん...。」


ティーと一緒にいたいと言ってくれるのは嬉しいんですが、マリカちゃんたちにも同じようには思わないんでしょうか?

ティーと同じくらい仲良くしてくれてると思うんですけど...。なにかあるんですかね?


「ニーナちゃん、ティーもがんばるからがんばろうね!」


いろいろと、魔法だけでなく。悩みとかあったら頼って欲しいですね。


「うん、がんばろうね!」


◇◆◇◆◇◆


遅刻することもなく、クラスに着きました。


着いたんですが、何だか変な雰囲気です。


何だか、みんながニーナちゃんを見る目が今までと違って、嫌な感じがします。

何なんですか? この嫌な予感のする雰囲気は。

とにかくニーナちゃんの手を握っておきます。

突然のことで、他にできることが思い浮かびませんでした。

ニーナちゃんの手の震えが伝わってきます。


「ティシー、ちゃん...。」


声が震えてるじゃないですか!


「ニーナちゃん、ティーはニーナちゃんのみかただからね。

だいじょーぶ、だいじょーぶ!」


「うん...。」


大丈夫でしょうか? 先生、早く来てください。

それまでに、どうにか友好的な雰囲気にしたいものです。


「みんな、おはよー!」

「...。」


「あ、おはよう、ティシーちゃん。」

「おはよー、ティシーちゃん。」


みんな挨拶はしてくれますね。ティーには。


「ニーナちゃんには?」


「えと、おはよ、ニーナちゃん...?」

「おはよう。」


良かった、ニーナちゃんにもしてくれました。

これは悪化しない内に解決しなきゃいけません。

いじめにはしないですよ? 深雪が好きじゃないので。

早期解決目指します! ニーナちゃんがずっと苦しんでるなんて嫌ですから。

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