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ティーには秘密があります。  作者: 伊藤 深雪
ティーと学園の友達に先生 の章
32/66

第32話 初めの始めの第一歩!

タイトルは何となく変えてみたかっただけです。深い意味はありません。

「「水よ!【水球(ウォーターボール)】!」」


うーん、やっぱり魔法って不思議現象ですよね。水がムクムク出てきて丸くなるんです。水が丸くなって浮かんでるなんて、宇宙空間みたいです。


「すごいね、ティシーちゃん。みんな、まほうがつかえてて...。」


皆の魔法を見て不安になってきちゃったみたいですね。

よし! ここはティーが励ましましょう!


「だいじょうぶだよ、ニーナちゃん。

ティーよりまりょくもいっぱいあるし、まりょくのながれもわかるんでしょ?

きっとティーよりもはやくできるようになるよ!」


「そうかなあ?」


ティーだけでなくニーナちゃんも魔法が使えないので、一緒に皆の使う魔法を見学してます。ちょっとそれで安心しちゃったりしてるんですけど、きっとすぐにティーだけになっちゃいますね。

でも、精一杯頑張りますよ! 魔力量だけが問題なわけではないんですから。


「あんなふうにまほうがつかえるようになるのかな…?」


「きっとできるよ! ティーもがんばる。」


「そうだよね…、いっしょにがんばろうね、ティシーちゃん!」


おお、なんか元気にできたみたいです。不安で一杯って顔をしてたので良かったです。

それにしてもみんながかっこよく魔法を使っていくのを見てるとワクワクしてきますね。もちろんできるようになるかな、って不安もありますけど異世界の代名詞と言っても過言ではない魔法を見れるなんて素敵です。


◇◆◇◆◇◆


現在ロード先生からの魔力認識レクチャー中です!


「まずだな、魔力を認識するのに一番いい方法は誰かの魔力を浴びることだ。できれば同じ属性の人がいい。」


なるほど、似た性質のものに触れて感度をあげていくんですね。同じ属性っていうのは片方だけでも大丈夫なんでしょうか? それとも両方とも?


「もちろんコーチャスは2つとも同じ属性の人がいればそれに越したことはないが、まず無理だろう。

そもそも同じ属性というのも絶対ではないし、全く違う属性でも無理ということはない。」


あ、そうですよね"できれば"同じ属性の人がいい、って言ってましたもんね。


「だが、ひとつ問題があるんだ。」


問題? 必ずしも同じ属性でなくてもいいと分かったばかりですし、これは違いますよね。

なんでしょう? 魔力に限りがあるからやりたいだけやることはできない、とかですか?


「魔法を使うわけでもなく純粋に魔力の放射をする、っていうのは結構難しい。

魔法からも魔力は感じられるが、やっぱり放射に比べると少ない。」


そうなのですか、魔力の放射が難しいとは考えが及びませんでした。

そうなると技量的に相手が絞られてきてしまいますね。ユリ姉様だったらできるでしょうか?

ユリ姉様なら属性も水が同じですし、ちょうどいいと思うんですが。


「あともう1つ、これは魔法関係に限ったことじゃないがある程度時間がかかる。

魔力には限りがあるから人によっては放射量が少なかったりもする。」


あ、ティーがさっき考えたのは強ち間違いでもなかったんですね。

まあ、それはそうですよね。ティーなんて300ぽっちしかないんですもんね。魔力が限りなくあるなんて考えはありえませんよね。


「ま、そもそも魔力が減るとどこか調子が悪くなる人が殆どだから、喜んで協力してくれる人は少ないだろうな。

一度で済むものでもないしな。」


やっぱりユリ姉様が適任なんじゃないでしょうか? 魔力の不足が不調につながるというのでは、申し訳ないですけど身内の方が気が楽です。


「ユリねえさまだったら、ぎりょうてきにはできますか? まりょくのほうしゃ。」


「あー、そうだな。コーチャスはそれがいいだろうな。

ユリ・コーチャスなら放射もできるだろ。魔力量も多いしな。」


さすがユリ姉様です。今日の授業がみんな終わったら頼みに行ってみましょう。

魔力を浴びよう、というのはすぐに浮かんだんですが、そこに自然にもっていくのができなくて結局◇◆で誤魔化しました。

◇◆使ってるところはみんなそんな感じです。次話すら考えずにノリで書いてるのでそんなもんです。


やっと魔法に近づいてきましたかね?

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