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ティーには秘密があります。  作者: 伊藤 深雪
ティーと学園の友達に先生 の章
28/66

第28話 ついに魔法陣の授業です!

間が空いてしまってすみません。

算数と国語の授業が終わって、いよいよ魔法学理論の授業です。ご存じの通り、ティーの生命線とも言える科目です。

ことこの科目に関しては、古語が読めるティーは他の子達と比べてアドバンテージがあると言えます。

もちろん、評価が思わしくないくからといって魔法の実践を諦めるつもりはありませんが、現時点でかなり足を引っ張ってしまっていることは否定できません。

他の何かでカバーできれば、それにこしたことはないのです。


「ティシーちゃん、どうしたの?」


「えっ?」


「きんちょう、してる?」


ニーナちゃんに心配されてしまいました。

確かに少し、少しだけ緊張していたかもしれません。

今から緊張したってしょうがないですよね。とりあえずティーはリラックスしましょう。


「つぎは、まほうがくりろんだからね。ちょっときんちょうしちゃった。」


「ニーナもいっしょにがんばるからね、ティシーちゃん。」


ニーナちゃんが少しもぶれずにこう言ってくれることが、思いの外安心感に繋がってるんですよね。ティーは素晴らしい友達をもてました。


「ありがとうね、ニーナちゃん。」


ずっとずっと、仲良く出来たらいいな、って思います。

む、この感覚は顔が緩みきってますね。けどまあ、これは仕方ないことだと思います。ニーナちゃんの存在が嬉しいんですもん。


「う、うん...。(ティシーちゃんていっつもてんしみたいだけど、これは──)」


なんだかニーナちゃんが動揺しているような気がします。


「どうかしたの? ニーナちゃん。」


「ううん、ううん、なんでもない。」


なんでもないようには聞こえませんが。困ったことがあれば頼るという約束もしてますし、悪い事があったわけではない、のでしょうけど。

あ、恐らく魔法学理論の先生であろう方が教室に入ってきました。


「はい、こんにちは。魔法学理論、つまり魔法陣を教えるヒロ・ミュウラです。よろしく。」


ミュウラ先生はぱっと見た感じでは背も高いし怖そうに感じますが、実際はノートチェックの時に一人一人にコメントを書いたり、冗談をいったり、覚えやすいように面白おかしくおしえてくれたりするくらいに親しみやすい人らしいです。

もちろん精霊さんからの情報です。ティーが緊張してビクビクしてるのを見かねて教えてくれたんです。お蔭で全然こわくなくなっちゃいました。


「今年は第一回目のテストにも関わらず、魔法陣の問題に全問正解という素晴らしい結果を出してくれた人がいました。

何十年と見てきたけどこれは初めてのことです。ティシェール・コーチャスさんに拍手。」


ミュウラ先生が拍手すると皆も大きな拍手をしてくれました。ニーナちゃんも嬉しそうにしてくれるのが嬉しいです。

精霊さんも拍手してくれてます。というか精霊さんたちのお蔭で解けたんですけどね。


「コーチャスは今まで見てきた色んな魔法を覚えていたから解けた?」


「いえ、まほうじんをみたのははじめてでした。まほうもみたことなかったです。」


驚きますよねー。王立の魔法学園に来るのに魔法を見たこともなかったなんて、ビックリですよねえ。


「...失礼かもしんないけど、コーチャスは公爵家の子だよね? 少しも魔法に触れなかった?」


そんな失礼だなんて、ティーも自分で不思議に思いますもん。


「どうも、まりょくがすくないことにショックをうけないように、ってまほうそのものをかくしてたみたいなんですよね。」


「じゃあ、どうやって問題をといた? 自分の属性の魔法陣すら見たことなかったんだよね?」


今更かもしれませんが、先生、みんなのこと放置してますね。そのみんなも興味津々で聞いてますけど。みんなはもう知ってる筈なんですけどねえ?


「まほうじんにこごがかいてあるじゃないですか。ティーはこごがよめるので、えーと、"くうきのなかのみずがあつまる"とあればみず、ってえらんだんです。」


"気中"とか"集う"なんて、6歳児は言いませんよね? でも気中をどう言えばいいか分からなくて少し悩んじゃいました。


「古語は誰に...?」


やっぱりその質問がきますよね。現代語すらあやしい部分がある6歳児に古語をスラスラ読めるように教えるなんて、誰がするんだ? ってところですか?


「ティーにはおともだちのせいれいさんがいろんなことをおしえてくれるんですけど、せいれいさんはこごしかつかえないんです。

だからおしえてもらいました。」


「精霊に古語を...。なるほど、精霊か。

コーチャスは才能あるみたいだけど魔力は少ないんだったね。

魔法陣は魔力の節約になるからしっかり授業受けて。それでも平均程度の魔法が使えないなんてことは、1000を切ってでもなければないから。」


うん、ティーの魔力量は300。1000の半分もありませんね。

でも諦めませんよ! 授業だけでなく自分でも魔法陣を使って魔法の練習をすればいいだけのことです。


「がんばります! ぜったいにかっこいいまほうをたくさんつかえるようになります!」


「よし、そのいきだ。

では、解説に入ります。みんなテスト出してるね?

じゃあ、──」

前にも言ったことを再び説明してしまいました。

打ってからそれに気づいたんです。

でもそのまま投稿してしまうのが深雪です!


深雪の一学期の中間テストが近づいてます。

詳しくは活動報告へー

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