第26話 ニーナちゃんも、皆も、頑張ります。
ティーが精霊さんと一緒に頑張っていく、っていうのはいいんですけど、ニーナちゃんの結果発表がまだですよね?
ニーナちゃん本人はティーの精霊さんの話に目を輝かせてますけど。
「コスせんせい、ニーナちゃんのけっかは...?」
「あ...。」
思い出しましたね。
「あら、ごめんなさいね。すっかり忘れてしまっていましたね。」
何でこうなったんでしたっけ? テストで魔法陣の問題が何故解けたのか、でしたっけ。
そんなに珍しいことなんですかね。
「ニーナさんの結果は...、これです。ニーナさんも魔法があまり得意ではないようですが、国語と算数が得意なようですね。
ティシェールさんと一緒でコツコツと努力すれば魔法はできるようになりますからね。頑張ってください。」
「はい。
ティシーちゃん、まほうじんいっしょにがんばるもんね。」
「うん! がんばろうね!」
本当に一緒にやってくれるんですか。それ以前に覚えててくれたんですね。
「まあ。先生が態々言わなくても大丈夫だったのですね。
学園生活は長いですから、焦らずゆっくり頑張ってください。毎日少しずつコツコツと、ですよ。そうすれば結果ものびてくるはずです。」
「「はい。」」
アドバイスをありがとうございます。これから頑張っていきますよ!
ん? ニーナちゃんがティーの上着の裾を引っ張ってますね。どうしたんでしょう?
「ティシーちゃん、これなんてよむの? これだけわかんなかったの。」
「ニーナちゃんはべんきょうねっしんだねえ。」
他のみんなは結構点数だけ見て終わり、って子が多いのに。
「まほうだけじゃなくて、みんながんばるの。
ティシーちゃんもいっしょ、だから、がんばれるとおもう、の。」
なんて嬉しくて可愛いことを言ってくれるんですか!
「うんうん! がんばろ!
えっとねー、これは"ほのお"ってよむんだよ。」
これはチャレンジ問題でしたからね。読めなくても仕方ないです。
ティーだって読めはしますけど書け、って言われたら無理ですし。
「ティシェールさんとニーナさんは本当に仲がいいですねえ。いいことです。」
「はい!」
「...。」
無言ですけどニーナちゃんは照れてるんです。可愛らしいですねえ。
「いつのまにかこんなに時間がたっていたのですね。はいはい、皆さん、席についてください。」
うわ、気づいたら皆が集まって来てました。いつからあの状態だったんでしょう?
ティーの結果表も見られちゃったかも知れませんね。特に気にしませんけど。
「もうすぐチャイムがなるのであと少しだけお話をしますよ。」
確かに、もう少しでチャイムが鳴ってしまいますね。ティーが時間をかけすぎちゃいましたね、すいません。
「今回の測定やテストの結果がよかった人も、あまりよくなかった人もいるでしょう。
よかった人はよく頑張りました。
ですが、だからと言って安心してサボったりするとすぐに追い越されてしまいますからね、これからも頑張ってください。
あまりよくなかった人は、残念でした。
ですが、学園生活はまだ始まったばかりです。これから頑張れば今回の結果がよかった人を追い越すこともできます。頑張ってください。
そうですね、先生が言いたいことは、皆さん魔法も勉強もたくさん頑張りましょう、ということです。」
おおー、タイミングよくチャイムがなりましたね。
コス先生の言う通り頑張ろう、とみんな思ってるみたいです。
さすがコス先生ですね。プロです。
コス先生の"毎日少しずつコツコツと"って深雪に言われているのでは? なんて自分で書いてて思ってしまいました。
今日の勉強は、まだやってませんけど...、でもこれから頑張ります! 明日もありますし終わらないことはないんです!
まだ今日は終わってませんから。"毎日『少しずつ』コツコツと"ですから。ちょっとでいいんです!
誰に言ってるのか分からなくなってきたんで、スルーするのが一番ですよ、と言っておきます。
終業のチャイムを書いて、そういえば始業のチャイムが鳴ってませんねー、と思い当たりさっき付け足しました。
終業のチャイムだけ鳴るという不思議な学園にならなくてよかったです。




