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不運の集大成で死んだら、悪神のミスで絶対死なない豪運おもちゃにジョブチェンジしました  作者: 社会不適合者
素敵な生卵編

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第三十八話 大会受付

「そ、そうだ。武闘大会に出るのが目的できここに来た。それより、あんた今元ニブルの騎士団長っていいました?」

「おお。言ったな」

「そうか。それでアリスと顔見知りだったってことか」

「おお?なによ兄ちゃん。アリス嬢を呼び捨てか?もう俺の女ですってか?」

 こいつは、居酒屋の酔っ払いかなんかなのか?


「ハジメの女は私」

「私もハジメ様のお、おん、女です!」

 ラグちゃんは、まぁいつも通りかもだけど、アリスまでか。


「おいおい本気にするなって」

 ケタケタと笑いながら手をひらひらさせてドリトンは俺たちをからかってきているようだ。


「ハーレムだなんてほんと、ラノベみたいなことする兄ちゃんだなほんと。まぁハジメっていったか?完全にあっちの人間だもんなぁ」

「おいちょっと待ってくれ。いまラノベって……」

「ドリトンさん!また変なのが来ててちょっと手が回らないんで助けてください!」

 俺たちをここに連れてきてくれたお兄さんが慌てて応接室に入ってきた。


「んだよいいところなのによぉ。で、今度は何よ?」

「なんでも女性の冒険者全員に、椅子になりましょうか?って言って目の前で四つん這いになる変態が出まして……」

「な、なんだその変態!?そんなのそっちでどうにかしろよ!」

「それが、女性には弱そうなんですが、男にはやたらと強くて取り押さえようにもどうにもならなくて……。受付の子にまで影響がでてまして」

「しょうがねぇなぁ。じゃあ俺が行くしかねーかぁ。ハジメ。もうちょい話したかったんだがな。仕事が入っちまったから、地球の話はまた今度な」

 そういってドリトンは小走りで応接室を出て行った。

 あいつ完全に地球からきた転生者だな。

 それにしてはドリトンって地球ではあんまり聞かない名前だな。

 また話したタイミングで聞いてみるか。


「ハジメ様。ドリトン様はあんな感じではあるものの、戦闘で考えたら先日の勇者にも対抗できるほどの実力なんです。騎士団であるにも関わらず剣を抜いた姿を見た人はいないと言われています」

「なんだそれ、じゃあ何で戦うんだよ?」

「剣で戦っているはずなんです。ですがすべての戦闘で自軍が見えないほどの前線に一人で走っていき、全てを薙ぎ倒して帰ってくるので、戦闘している姿を見た人がいないんです。ですが鉄の鎧が返り血で多くの箇所が錆びているのが強さの証と言われていました」

「なんだその狂戦士」

「おっしゃる通りですね。なので間違ってもドリトン様に戦闘を仕掛けることはなさらないでください」

「おいおいアリスさんよ。俺がいままで戦闘を吹っ掛けたことあったか?」

「念のためです」

 さいですかい。

 俺をなんだと思ってるんだ。

 俺たちをここに連れてきてくれたお兄さんがパンパンと手を打ち声をかけてきた。

 さっきの面倒なやつはいいのか?

 あードリトンに押し付けたからいいのか。


「みな様、面倒事はドリトンさんに押し付け……対応してもらっているので、皆さんのご用件を伺いますね」

 今押し付けたって言ったな。


「武闘大会にでたくて来たんです。受付してもらえますか?」

「あーなるほど」

 お兄さんはちらっと時計を見ると、少し悩み回答した。


「ん~。本当だと受付時間は過ぎてしまって今回の大会受付は終わりだったんですが、うちのギルドマスターの話もあったと思うんで、ここで受付ちゃいますね」

 あらやだこのお兄さんシゴデキ。


「いいんですか?」

「いいんですよ。それに何よりニブルからきたということなので」

「ニブルに何か?」

「冒険者の方なので話したことあるかと思いますが、ニブル冒険者ギルドのエルマ、ご存じですか?」

 おや、その名前は聞いたことあるし、たしかアリスの幼馴染だった気が。


「知ってます。何ならここに来る直前も話をしてきました」

「そうでしたか。エルマは私の従兄妹です」

 少しクスリと笑いながら話す。

 マジでか。


「申し遅れました。私は、エルマの従兄妹のアルマと申します」

 名前が一文字違いですか。


「あ、名前似すぎって思いました?うちの家系の伝統見ないなものなんです。私が一番年上で、他にもイルマ、ウルマ、オルマというものがいます」

 全部あ行……。


「全員ギルド職員というのも不思議な話なんですがね。っと、話がそれましたね。武闘大会ですがどなたが出場されるのですか?」

 ちょっと話が急角度で曲がりすぎて、ハジメ事故っちゃう。

 もうちょっと減速してから話曲げようよ。


「えっと」

 頭がごちゃごちゃになってしまい、俺が言い淀んでいると、アリスとラグナロクが声をあげた。


「ラグ」

「と私です」

「おや、ハジメさんは出場されないんですね」

 そりゃ俺が出たら死んじゃうからね。

 キリングマシーンなラグちゃんと想定外だがアリスも出るのか。


「ハジメに卵取らなきゃいけない」

「ハジメさんはヒモの才能があるんですね。こんな美女に貢がせるなんて」

 するとラグナロクが胸を張って少し自信ありげに言う。


「ラグはハジメの都合がいい女」

 ラグちゃんそれはだいぶニュアンスが違うぞ。

 てか、意味わかって言ってんのだろうか?


「そうですかそうですか」

 アルマはクスクスと笑いながら説明してくる。


「今回の大会は参加者も多いので、AブロックとBブロックに分かれています。Aブロックはもうトーナメントが開始されていて、お二人はBブロックになります」

 ふんふんと話を聞く二人だが、そんなに参加者が多いのか?と思うハジメだった。


「Bブロックは明日からの開始で、初日は準決勝まで行います。決勝はお互いの身体の調子を戻すため、一週間空けてからになります」

「ずいぶんと珍しい感じなんですね。俺の知ってるブロック分けは同じ日に開催なのですがここでは日付も変えるんですね」

「今回だけは特例なんですよ。今回の優勝賞品が発表されて、から応募者が多すぎて一度Aブロックだけで受付終了になったのですが、その結果、昨日のトーナメント終わりに小規模な暴動が起きまして……」

 よく見るとアルマの目の下にはクマができていた。


「なので一日だけBブロックを募集したのですがすぐ埋まってしまいました」

「それなのにうちの二人、よかったんですか?」

「そこはほら、エルマの知人特権ということで」

 人差し指を唇にあてて、秘密だよとでも言いたそうな顔をしている。

 まぁここは甘えておいた方がいいか。

 何より生卵の為だしな。


「そういえば今回の商品は卵だって聞いたんですが本当ですか?」

「ハジメさん耳が早いですね。そうですよ。それも今回は特別です。普段のよりさらに高額な卵です」

 高額な卵って言われてもピンとこないが、きっとロキが言っていたイイヤツってやつか。

 でも、白いやつ用意しようとしたけど黒いやつになったんじゃなかったか?

 あれか?温泉卵で黒いやつみたいなあれか?

 まぁいい。

 卵が手に入るならそれでな。


「今日終わったAブロックですが、今回の決勝はきっと荒れますよ」

「なんかすごいのが出てるんですか?」

「すごいですよ。準決勝まで全て一撃で勝って最速で決勝に進んだ参加者がいまして。お二人も強そうですが、きっと苦戦するとおもいます」

 きっとロキの言っていた勇者だな。

 そもそも勇者はラグナロクにはやられたけど、本来かなり強い部類なんだよな。

 まぁ二人なら問題ないだろうよ。

 それに勇者って言っても、ラグちゃんがペロっと平らげてくるさ。


「受付はこれで完了です。明日の朝からトーナメント表の発表と一回戦が始まりますので、送れずに闘技場に来てくださいね。それと最後に、トーナメント参加中の回復魔法とポーションの利用は禁止されていますので、気を付けてくださいね」

「それ、一回戦で怪我とかしたら?」

「まぁそれで負けるならすぐ回復ですが、勝ってしまったらそのままですね。それもあっての決勝は回復期間を空けてからなんです」

 なるほどね。

 それを勇者は快速無傷の一撃だったと。

 やっぱ勇者、強いんだな。


「では、明日頑張ってください」

 そういってアルマの説明は終わった。

 

 明日から、さてどうなるもんかね。


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