【第二部開始】前回までのあらすじ
今日から、第二部開始となります。
第一部完結から少し間が空いたため、ここまでの流れを簡単にまとめました。
辺境ギルドを巡る騒動は、一つの区切りを迎えましたが――
物語はここから、さらに大きな問題へと進んでいきます。
中央ギルド総務局で実務を担っていたカイ・アークライトは、組織内の政治的対立に巻き込まれた挙句、辺境ギルド長として左遷された。
赴任当初の辺境ギルドは、情報共有も統制も崩れ、危険な依頼が無計画に処理される荒れた組織だった。
カイは依頼の精査、撤退基準の明確化、情報の透明化といった基本的な運用を徹底し、少しずつ組織の立て直しを進めていく。
やがて、辺境北部に存在する古代遺跡「塔」に異常が発生。暴走した防衛機構により周辺地域が危険に晒される事態となった。
限られた戦力の中、カイは状況を分析し、中央所属Aランクパーティ「銀牙」との協働を決断。被害を最小限に抑えながら防衛機構の停止に成功する。
しかし本件を巡り、中央では手続き上の問題が問われ、特別監査会議が開かれることとなる。
会議の場では、銀牙リーダーであるアルトリウス・フォン・シュタインが現場判断の妥当性を証言。結果としてカイへの処分は厳重注意に留まり、問題は収束した。
その過程で、情報操作を行っていた総務局長オーワダ・ジョムーの不正が発覚。彼は失脚し、中央では新たな体制への移行が進められることとなる。
一方、辺境では新たに謎のAランク冒険者アレクが現れ、天衝のレゾナンスと協働して魔獣討伐に参加。その実力の高さと観察力により、ギルド内でも注目を集めることとなった。
塔攻略を経て、辺境ギルドは安定した運営体制を確立しつつあったが――
カイとセリーヌのもとへ、辺境伯からの直接の呼び出しが届く。
それが、新たな問題の始まりであることを、この時はまだ誰も知らなかった。
ここまでが第一部のあらすじとなります。
次回、「幕間 ローエンベルク辺境伯」。
そして第二部では、塔の異変の裏側にある問題へと物語が進んでいきます。
引き続き、お付き合いいただければ幸いです。




