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苦悩
ガストンの言葉に場が固まって一分超、誰も次の言葉を発っせていなかった。
だがその沈黙を破ったのも、沈黙を作った本人だった。
「ねぇ、錬君。君は少しなにかを感じていたんじゃないかな。」
その言葉に錬は言葉をつまらした。
ガストンは絶対に無償の事があり得ない男なのだ。
薬草の時は上手い具合になったが、今回の謝罪は本来ないものだったのだ。
そのため、リェルも連れてこず、一人で来ようとしていたのだ。
謝罪もすぐに終わり何とかすぐに終わりそそくさと逃げようとしていたのに。
錬は顔をしかめガストンに言葉を返せないでいた。
錬がなにも言えないでいると三屋が声を出した。
「分かったぜ。俺はここに残ってやる。錬、早く行けよ。」
三屋がそう言うとガストンの部屋を無理矢理閉め出された。
錬はなにも言えず下を向きながらフリマの会場へと走り出した。




