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柚科葉槻の怪談噺。  作者: 柚科葉槻
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石の話。②

 ところで昨年くらいから、筆者の主人が盆栽にハマり、それにともない「水石(すいせき)」というジャンルにも興味を持った。

 「水石」とは石の形や模様を山や滝等の自然物に見立てて楽しむ趣味であり、彼もまた石を見つけに行きたいという。

 ドライブがてらということで、家から1~2時間程度の距離にある石の多い川へ行き、手頃な石をいくつか見繕ってきた。筆者もつられて小さな石を3つほど持って帰った。昨年の9月ごろのことだ。

 それから年が明けて実家に帰省しているときに、怖い夢を見た。

 髪の長い暗い表情の女性が出てきて、赤みがかった石を返して欲しいとのこと。同じ場所ではなくていいので、早めに、肩越しに後ろに投げるように、と。

 そうしないと、夢の中で息がうまくできなくなっていった。

 夢の中ではそれは墓場の石らしい。

 そしてその赤みがかった石とは、筆者が川から持って帰ってきていた石の一つに似ていた。

 寝る直前に某動画サイトでオカルト系の動画を見ていたから脳が影響された、ということもあるし、年中鼻炎のため、よく鼻詰まりが発生して呼吸しづらくなることも多々あった。久しぶりの実家で飲み食いしたり、寝具が変わって寝づらいこともあって、悪夢を見たのだろう。

 ただ、その夢が一段落つき目が覚めたとき、時間を見たら2:44だったので、震え上がるしかない。

 筆者と同じくオカルト好きな母にも相談(という程でもない雑談)をして、川から持ってきたあの石たちを早々に返しに行くことに決めた。

 実家には持ってきていないのですぐにというわけにはいかないが、それでも1月中くらいには返しに行く予定を立てている。

 主人が持ってきていた石には言及がなかったので、そこは主人の判断に任せる。

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