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柚科葉槻の怪談噺。  作者: 柚科葉槻
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会社の上長から聞いた話。2

 その上長はかつて自転車乗りだったらしい。

 だが事故に遭い、その時の後遺症で今は乗ることができないという。


 その事故にあった日、彼はいつものように会社へ自転車に乗って向かっていた。

 いつもと変わらない風景だったが、あるタイミングで一瞬、視界がモノクロになった。

 だが特に変とも思わず、彼はそのまま会社へと自転車をこぎ続けた。

 その約20分後、車に轢かれた。

 もしあのとき止まるなどの謙虚さがあれば、事故には遭わなかったのかもしれない。

 今思い返すと、自分は傲慢だったのだという。

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