↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
2/13

第二話 とある俺、アイテム一つで異世界生活を始められるのか!?

 石の階段を上がると、洞窟を抜けた。すると、見たことのない大きな街並みが広がっていた。どことなく、西洋風のゲームで出てくるような街並みだ。

 もしかすると、本当にここは異世界なのだろうか。心が高揚してくるようだ。

 後ろを振り返ると、『ダンジョン①』と、錆びて斜めになった看板が、出口の上に留められてあった。

 前方に視線を戻すと、あちこちに、『アイテム買い取ります』という木の看板を掲げた露店が出ている。何故か、この異世界の文字が理解できるのがおかしなところだ。カラフルな文字で多種多様に書かれてある。


「もしかすると、このジュースが売れるのか? 一応は宝箱に入っていたアイテムだからな」


 後ろから来た冒険者さんが来たので、横によけて持っていたビンのラベルを見た。


「『■眉が伸びる<美味しいフルーツ味>』か。要らないなぁ……」

「な、なんだってー!?」


 横から大きな声が聞こえたので、ギョッとして振り向いた。

 俺のつぶやきを聞きつけたようで、誰かが超特急でこちらに駆けてきた。

 やってきたのは、身なりの良い男だった。


「な、なにがですか?」


 思わず尋ね返す俺に、その男は血走った目を更に開眼した。


「そのアイテムを見せてくれ!」

「は、はあ。良いですよ」


 俺がアイテムのラベルを見えるように向けると、男は目を煌めかせた。

 手は祈りをささげるポーズだ。


「これは、私が長年追い求めていたアイテムじゃないか! いくらで売ってくれる!? いくらでも出そう!」

「えっ? 本当ですか?」

「物と引き換えでもいいぞ!」

「本当に?」


 その時、ダンジョンから人が出てきた。

 鎧を着た冒険者とローブを着た冒険者だ。

 話しながら俺の横を通り過ぎていく。


「この近くのアパートに住めたら『ダンジョン①』に行くのも簡単だけどなァ」

「そうだねー? でも、部屋がないらしいよー?」

「ここら辺で住めたら、生活も楽だろうけどなァ」

「そうだねー?」


 こ、これだー!


「俺にこの辺りのアパートを紹介して貰えませんか!」

「この近くのアパートに、かい?」

「はい! 『ダンジョン①』の近くで住みたいんです!」

「よし、取引完了だ! 私が家賃を払ってあげよう!」

「えっ、良いんですか! ありがとうございます!」


 俺は、ここから徒歩一分のところのアパートを借りることに成功した。

 そして、ここから俺のダンジョン生活が始まったのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。