第六話 とある俺、とある露店で武具をそろえる!?
俺は、『ダンジョン①』近くに並んでいる露店を見て回る。露店には、冒険者から買い取ったアイテムが目白押しだ。
「まずは、生活用品をそろえよう!」
生活用品がたくさん並んでいるとある露店で、■大きな鏡■タオル2枚と■鍋と■フライパンと■薪一束と■食器セットと■調理用具を合計8,200Sで買い込んだ。一旦家に持ち帰り、また露店に足を運んだ。
あと残りは、20,000Sだ。
「今後のために、武器と防具を揃えたいけど……」
ずらりと並んでいる露店を一つ一つ見て回る。
とある露店に、武器と防具がたくさんあるのを見つけた。
値札を見ると、結構な高値がついている。この中で安い武具はあるだろうか。
「店主さん!」
俺は思い切って、とある露店の店主さんに話しかけた。
「俺に合う防具と武器は何かありますか?」
「ふーむ。君は見るからに冒険初心者だよねぇ……」
「はい、予算は20,000S内で何とかなりませんか?」
「ふんふん、そうだね~。防具は軽くて動きやすいほうが良いよねぇ……それでいて、ダメージを受けることが少なくなるような……」
ちゃんと見立ててくれているようだ。しかし、俺でも購入できる金額にしてくれるのだろうか。
「■ふわかる鎧(素早さ+100)10,000Sか、■ちょびかる鎧(素早さ+50)5,000Sか、■防御+200の鎧10,000Sか、■ふわかる防御の鎧(素早さ+100・防御+200)20,000S、ってところかな?」
やはり、素早さが上がって、防御ができたほうがいいに決まっている。となると――。
「■ふわかる防御の鎧(素早さ+100・防御+200)をください!」
「まいど!」
俺は、20,000Sを支払った。
【ブルーガは、■ふわかる防御の鎧(素早さ+100・防御+200)を手に入れた!】
早速俺は、購入した防具をその場で身に着けた。あつらえたようにぴったりで、動きやすくて快感だ。
「あ! しまった! 武器を買うのを忘れた!」
しかし、手持ちがない。
「武器が買えないので、この防具を返します!」
考え直そうとしたが、店主がそれを止めた。
「止めて置いたほうが良いよ~」
「えっ? どうしてですか?」
「その防具付けたら『ダンジョン①』の5階ぐらいのモンスターなら多分防げるから。それ身に着けて、ダンジョンのアイテムを集めて売って、武器を買った方が楽にダンジョン攻略できるよ~」
「なるほど……!」
店主さんの言い分も、一理ある。
俺は、納得して、自宅に帰宅したのだった。