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家族参観に日本から駆けつけます!

長らくお待たせしてすみません!

三日連続更新しますので!

チュンチュンチュン


「うーーーん、朝かあ」


チュンチュンチュン


ルーマニアのスズメもチュンチュン鳴くんだな。日本のスズメよりも少し大きくてイエスズメっていうらしいけど。


「あれ?」


誰かに抱きつかれてる。


右が明日香先輩だったはずだけど、いつの間にかマリア姉さんになってたんだよな。


右を見るとやっぱりマリア姉さんだ。

しかも俺の事をギュッと抱きしめたまま寝ている。


「あとは左側だけど…」


はやてだよな?


なんで俺に抱きついて寝てるんだ?

抱き枕と間違えたのかな?


ひょいと左を見ると目が合った。








明日香先輩と。


「明日香先輩?!」

「ひゃうっ?!」

「なんでこちら側に?!」

「いや、いつの間にかレイジくんの右側を取られてしまったから、反対側をはやてくんに譲ってもらったんだ」


なるほど。


「か、顔が近いんだが…」

「あっ、ごめん」

「い、いやっ、向こうを向いて欲しいわけではないのだ。た、ただ…みんなに申し訳ないと思ってだな」

「みんな?」

「他のお嫁さんたちにだ」


それはまあ、留学中だから仕方ないよね。


毎晩RINEでビデオ通話してるからそんなに寂しくもないけど。







「というわけで、レイジが寂しがらないように来たのじゃ」

「えええええええっ?!久遠?!」


なんでここに?!


俺は驚いてベッドから飛び起きようにも抱きつかれていて飛び起きれ…た?


いつの間にか俺を抱きしめていたマリア姉さんが居ない?!


「どうして久遠がここに?」

「どうしてとは酷いのじゃ。嫁として夫のそばに居るのは当然なのじゃ」

「いや、どうやって来たかって話で…そうか!『通い妻のお守り』だな?!」


『通い妻のお守り』とは俺の嫁たちがそれを握りしめて扉をくぐると、俺のの1番近くにある扉や俺の家の扉から出られるという、久遠の母である永遠様から授かった超便利アイテムだ。


「少しの間は大人しく待っておるつもりだったのじゃが、流石に限界なのじゃ!」


そう言って抱きついてくる久遠を俺はぎゅっと抱きしめる。


「久遠」

「なんじゃ?」

「モフっていい?」

「もちろんじゃっ!」


久遠は小さな破裂音とともに狐の姿になり、俺は存分に久遠をモフった。


「…ねえ久遠」

「はうううぅん…今度はなんじゃ?」

「猫吸いって知ってる?」

「飼い猫とかに顔を埋めて深呼吸する、猫好きがする所作じゃと聞いておるが」

「『狐吸い』してもいい?」

「好きにすれば……き、狐吸いじゃと?!」


ポンッと元の姿に戻って部屋の隅まで後ずさる久遠。


「そ、そ、それは駄目なのじゃ!わらわのにおいを嗅がせるとか恥ずかしすぎるのじゃ!」

「そっか、残念」

「レイジは諦めるのが早いのじゃ!」

「久遠が嫌がることをやるわけないだろ?」

「いや、それはの。嫌よ嫌よも好きのうちと言うて…するなら二人っきりの時にして欲しいのじゃ」

「本当?!じゃあ二人っきりの時に!」


そんな会話をしているとはやてが部屋に戻ってきた。


「あっ、レイジおはよう!やっと起きたね」


どうやらみんなの朝食を取ってきてくれたようだ。


「はやて、久遠が来てるんだけど」

「お邪魔しておるのじゃ」

「いらっしゃい、久遠さん」


あれ?はやてが驚いてないぞ?


「久遠さんが来てるって、さっきマリア先輩に聞いてたからね」

「久遠ちゃんの分も朝ごはんもらってきたわよ」


そう言いながらマリア姉さんが部屋に入ってくる。


どうやら久遠が現れた瞬間に布団から抜け出して着替え、食堂に行ってくれたみたいだ。


超速すごはやで。




寮の食事は基本的に食堂でするのだけど、朝ごはんや休日の昼ごはんはトーストやサンドイッチなどの軽食なので自室で食べることが可能だ。


足りない人はお金を払えば追加で買えるから、久遠の分はそれで調達してきたんだな。


「でも学校にはついて来れないよね?授業中は待ってるの?」

「レイジの勉強している姿を見たかったのじゃが…」

「それなら大丈夫よ」


そう言ってマリア姉さんが取り出したのはこの前教室で配布されたプリント。


『家族参観のお知らせ』と書いてある。


「それ、俺には無理だと思ってスルーしてたけど」

「それでもちゃんと連絡しないとダメよ。お父さんとお母さんが近くで仕事しているかもしれないでしょう?」


それもそうだ。

いつも世界中を飛び回っているからこの近くに居る可能性もあるよな。


「家族参観ならわらわたちも行けるのじゃな?!」

「そうよ。明後日がそうだから来れる人は全員来るように伝えてもらえるかしら?」

「分かったのじゃ!」


久遠たちに授業を見られるのか。

何だか恥ずかしいけど、頑張らないとな。





登校する所を久遠が見送りたいと言ってくれたけど、一応男子寮だから遠慮してもらった。


壊れた女子寮も午後には直るからマリア姉さんや明日香先輩が泊まりに来ることも無い。


「これから毎晩交代でレイジくんのお嫁さんたちが泊まりに来るのだろう?それなら私も『通い妻のお守り』で行ってもいいだろうか?」

「明日香先輩、部屋を開けても大丈夫なんですか?」

「私が上手く誤魔化しておくから大丈夫よ」


同室のマリア姉さんが何とかしてくれるならいいのかな?


まあ、ふしだらなことをする訳じゃないから同衾くらいいいよね?




教室にて。


「おはよう!」

「おっ、レイジ来たな!おはよう!」

「「おはよう!」」


みんなが次々と笑顔で挨拶してくれる。

うーん、友達っていいよな!



「なあ、レイジ。お前って留学生だから両親来れないだろ?」


ジェイソンが気の毒そうにそう聞いてくる。


「留学前からうちの両親はほとんど参観には来なかったよ。何しろ世界中飛び回ってるからな。その代わりに嫁さんたちが来てくれるけど」

「嫁さんたち・・?あっ、そうか!レイジは100人の嫁さんをもらえるんだったな」

「流石に全員一度には来ないと思うけどね」


俺の嫁24人がまとめて参観に来たら迷惑かけちゃうからな。



「はやては…来てもらうのは無理なんだよな?」

「一応『スーパーシグナル』で連絡はしたけど、緊急事態じゃないから来ないと思うよ」


スーパーシグナルってウルトラサイ○みたいなものかな?


「おそらく数万光年は離れてるからね」

「それは無理っぽいなあ」





そして参観日当日。


授業が始まる前に次々と入ってくるクラスメイトの家族たち。


「なあジェイソン。角や尻尾のある人が居るけど隠さないのか?」

「隠すのが苦手な魔族も結構居るんだよ。この学校に通っていればそういう訓練も受けられたんだけどな」


なるほど。

よく見ると皮膚が鱗っぽい人も居たりする。


あっ、あの女性は物凄く色っぽいしラウラにそっくりだ。すると…


「気づいたか?あの人がラウラの母親だ」

「サキュバスって露出少ない衣装でも色気がすごいんだな」


クラスメイトの男子の目が釘付けになってるけど、このまま授業しても大丈夫なのかな?


ガラッ


「おっ?!」

「何だあの人は?」

「すごく清らかな感じの美人だぞ?!」

「おおおお」

「誰の家族だ?」


みんな口々に褒めているのは…俺の嫁のフィーネだ。


「あの高貴なオーラ!もしや生粋のエルフでは?!」


さすがダークエルフのディスクは気づいたか。


「みなさま、わたくしの夫がお世話になっておりますわ」

「夫?!」

「先生のことか?」

「違うだろ、俺たちのクラスで結婚してるとしたらレイジだけだ」


とりあえず俺はフィーネに手を振っておく。


「ふふっ」

「「「「ひゃうううううーん」」」」


フィーネの微笑みで男子生徒が轟沈している。

誇らしいけどみんなにあの笑顔を見られるのはちょっと複雑な心境だな。


ガラッ


「待たせたなダーリン!」


ドアを開けて入ってきたのは…かなみさんだよね?


声はかなみさんだけど、モコモコのアフロに丸眼鏡とマスク。


まるっきり不審者じゃないか?!


「変な人が来たぞ」

「ダーリンって言ってるからあの人もレイジの嫁さんか」

「よく見ると美人じゃないか?」

「どこかで見たことがあるような…」


かなみさんたちBWAは海外でも人気あるから変装しないとバレるから仕方なかったんだな。


「レイジよ、がんばるのじゃぞ!」


久遠はまさかの和装?!


いや、家では和装だけど外出時は目立たないように洋服着ているのに。


「レイジの晴れ舞台じゃから、一張羅を来て参ったのじゃ!」


だよね?金糸や銀糸でキラキラしてるし、ただでさえ美少女の久遠が後光差してると錯覚するくらい綺麗だ。


「ふふん、レイジよ。わらわの美しさに参ったようじゃの?」

「うん」

「しょ、正直に言うでないわっ!恥ずかしいじゃろうが!」


そういうって赤面してかなみさんの後ろに隠れてしまう久遠。


「なんだよ?レイジの嫁さんって美人ばかりなのか?」

「凄いな。さすが100人の嫁をもらえる男だな!」


と感心されているところにやってきたのは…。


「お兄ちゃん…えへっ、私も来ちゃった」


天真爛漫な初音ちゃんだった。


「お兄ちゃんって、妹か?」

「いや、嫁さんだよ」

「そうか、見た目は小学生でも実際は…」

「来年中学生だ」

「やっぱり小学生なのかよっ?!」

「ひえええええっ」

「「なんてうらやましい!」」


クラスはプチパニックに陥り、数名の男子生徒の性癖ロリコンが発覚して女子から白い目で見られるのであった。

お読みいただきありがとうございました!

拙作ですがブックマークや感想や評価をいただけると嬉しいです!

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