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騎士戦対決!Eクラスなんてかませ犬だろ?なんて思っていたけど…やっぱりそうだった。

タイトルがヒドイ。

昨日から三日連続更新の予定です!

そして俺たちFクラス対Eクラスの騎士戦が始まった。



騎馬の数はFクラスが10チームでEクラスが12チーム。


5チームずつ3回勝負だから誰を出すかも本来は戦略のうちだろうけど、あの特訓でFクラスはパワーアップしたと感じたのでやる気(殺る気ではない)のあるチームから順に出てもらうことにしたんだけど…。


「どうして俺がリーダーなんだ?!」

「今更それを言うのかい、レイジ?」

「いや、分かっているんだけどさ、やっぱり俺は部外者だし」

「そんなことはないブヒ。レイジは俺たちの仲間ブヒ!」


すでにハイオークモードになっているジェイソンがそういってくれると少しは気が楽になるけどな。


「よしっ!それなら新生Fクラスの初陣を勝利で飾るぞ!」

「「「「おーーーーーーっ!!」」」」


俺の声に合わせてみんなが鬨の声を上げてくれる。


「ねえ、レイジ」

「何だよはやて?もう始まるぞ」

「じゃなくてさ、もうこれってクラスメイト全員、レイジの友達って言えるんじゃないの」

「ぶっ?!」


う、うそっ?!そうなの?!


「レイジ、何を赤くなってるの?」

「だ、だってこれは授業の一環で、クラスとして団結しているだけだからさ」


友達?俺にこんなに友達できるわけないよね?


「あっ、ダメだこれ。レイジ、帰ってきて!あーあ、余計なこと言っちゃったなあ。みんな!ちょっと指揮官交代するから!」




○はやて視点○


友達を作りたいって常日頃言ってたレイジを喜ばせてあげようとしただけなのに、タイミングが最悪だったみたい。


まるで高嶺の花にいきなり好きって言われたみたいだね。


ま、とりあえずレイジが復活するまではみんなで立てた作戦通りに指揮すればいいよね。


「ジェイソン隊を中心に鶴翼の陣!左右から回り込んで二対一に持ち込むんだ!」


特訓の成果もありみんなの動きは抜群で、あっという間に相手の両端の相手に二対一の状況を作り出したよ。


「一番強いお前らを潰せば俺たちの勝ちだぜ!」

「三体一だぞ!」

「やっちまえ!」


この戦法だと確かに真ん中のジェイソン隊は3チーム相手にすることになる。


「甘いぜっ!やれ!ロヴィ!」

「うんっ!えーい!」


グルグルグルグル

グルグルグルグル

グルグルグルグル


最初からナーガ(下半身蛇人)になっているロヴィくんは両手に一本ずつ・・・・・・・持った槍をグルグルと振り回しながら体を伸ばして左右に攻撃を仕掛ける。


「うおっ?!何だこれ?!」

「うおっ、あぶねー!」

「避けろっ!」


うんうん、あのグルグルアタックは見えないところで特訓したからEクラスの人達は初見で驚いてるみたいだね。


「それーっ!」


そしてそのままジェイソン隊は回れ右して逃げ出す。


「追い詰めろっ!」

「待てーっ!」

「逃がすがっ!うおっ?!気をつけろ!この距離でも攻撃届くみたいだぞ!」


ロヴィくんの長いリーチ、というか長い胴体のおかげで相手は近づきにくくて、上手く追い詰めることが出来なくなっている。


そうしている間他のEクラスのチームは二対一であっさり武器を落とされて騎士も討たれている。


うん、予定通りだね。


「よし、ジェイソンたちの援護に行くぞ!」

「「「おー!」」」

「何っ?!みんなやられただと?!」

「よし、俺たちも逃げるのは終わりだ!やれ、ロヴィ!」

「うん!」


ジェイソンたちを追い詰めていた3チームは逆に囲まれて次々と討ち取られていく。


よし、初戦は完封勝利だよ!


「レイジ、勝ったよ!レイジってばあ!」

「ん?え?あ?いつの間に?!」


とりあえずどうやって勝ったか説明しておかないと駄目だよね。




「じゃあ次は俺たちの番だな」

「うん、勝とうね!」

「当たり前だろ!」


がつんと拳を合わせるボクとレイジ。


レイジのお嫁さんにはなれなかったけど、こういうのもいいなあ。

むしろレイジとこういうこと出来るのってボクだけ?


これってお嫁さんよりいいかも?!

そうだ、今度二人っきりでどこかに探検とかどうかな?他にも…


「おい、はやて?どうした?何ぼうっとしてるんだ?そろそろ二回戦が始まるぞ?」





○レイジ視点○


俺がぼうっとしている間にはやてが指示を出してくれて一回戦は勝利したみたいだから、今度は俺がはやてが放心している間に頑張らないといけないよな。



「よし、予想通り二戦目は各個撃破されないようにそれぞれが狙いを定めてきたな」


Fクラス相手に一対一なら絶対負けないと思っているんだろう。


「リア、作戦通り頼むよ」

「任せるっす!」


巨人族のリアが先頭になっている騎馬は俊足の集まりだ。


それが戦場を縦横無尽に移動し、追いかけてくる敵を他の敵に引っ掛けて混乱させる。


「おいっ!なんでこっちへ来るんだよ!邪魔だろ!」

「そっちが邪魔なんだよ!」


さらにこちらの他の隊はリア隊が引っ張ってきた相手同士がぶつかるタイミングで回り込み攻撃を仕掛ける。


「だから邪魔だって言ってるだろ!」

「俺の足を踏むなあ!」


混乱しているうちに騎士が相手の槍を叩き落とし、騎士も落馬させ…ないんだよな。


「他の隊の援護に行くぞ!」


槍を落としても騎士にとどめを刺さずに他の応援に行く。


「逃げろ!落馬させられるぞ!…あれ?どうして向こうに行くんだ?」

「今のうちに槍を拾って体勢を立て直すんだ!」


そうそう。

ドンドン拾ってくれ。


「このちびっ子ヴァンパイアめっ!」

「木偶の坊がうるさいのっ!ていっ!ていっ!」

「くっ?!また槍を弾き飛ばされただと?!」

「あんな太短い槍になんで負けるんだ?!」


アリスは剣道の巻き落としに似た技を教えてあるからな。


相手の槍を巻き込むようにしてはね上げるのだけど、リーチは短くても力の強いヴァンパイアの彼女にはもってこいの技だ。


「すごいっ!この技めっちゃ決まる!たのしっ!」


単に力だけでできる技じゃないが、夜にも特訓した成果が出ている。


で、実はアリスの軸足である左足を持っている俺が合気で彼女の重心操作をすることで巻き落としが決まりやすくもしているんだけどね。




「そろそろ時間切れになるから『とどめ』いくぞ!」

「「「「おーっ!」」」」


号令を掛けるとFクラスの全ての隊が相手の騎士を叩きのめして落馬させ、勝負にケリをつける。


「この勝負はFクラスの勝ち!二連勝で今回はFクラスの勝利!」


3回目をやること無く見事な圧勝だ。

そして、スコアを見てEクラスと審判をしていた先生が真っ青になる。


「なんだこの点数は?!」


一回戦 Fクラス 23点。

二回戦 Fクラス 85点。

今回の騎士戦でのFクラスの獲得ポイント 108点。


手も足も出なかったEクラスの獲得ポイントは0点だ。


そしてそれぞれのクラスの年間成績に加算される点数は相手からの点数の差し引きになる。


つまりFクラスはプラス108点で、Eクラスはマイナス108点だ。


「なんでこんなことになってるんだよっ?!」


それは騎士戦の点数の付け方が『騎馬を崩して落馬させる 1点』『槍を落とさせる 2点』『騎士を落馬させる 3点』という方式だからだ。


本来なら槍を落としてから落馬させても最高5点しか入らないが、落とした武器を相手に何度も拾わせれば無限に点が稼げることになる。


「そうかっ!それで何度も俺たちが槍を拾う隙を作っていたんだな!」

「なんて卑怯な!」


卑怯と言うがそうでも無い。

槍を拾わせることでこちらにもやられるリスクがあるわけだからな。


「これで一気にポイントを稼げたけど、多分次回からはルール改定があるだろうな」

「だよなー。それでも今回の騎士戦でFクラスはやれば勝てるってわかったからな」

「おう!さすがレイジ!俺たちのリーダーだ!」

「「「レイジ!レイジ!レイジ!」」」

「う、うおっ?!」


急にレイジコールが起こって戸惑う俺。

というか恥ずかしいんだけど。


「ほら、レイジ。ちゃんと応えてあげないと」

「わ、わかった」


友達いない暦の長い俺には難しいけど…


「このまま勝ち進むぞ!」

「「「おーーーーーっ!!」」」


俺が振り上げた腕に合わせて全員が腕を振り上げる。


Fクラスは初勝利とともに自信と団結力も手に入れたんだ!


そして俺にもたくさんの『友達』が出来たんだ!嬉しいっ!

お読みいただきありがとうございました!

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