サクシャーのサイコロ再び
内容的には久遠やフィーネルートに行きたいのですが、妻の扱いは皆平等に!
平日はあっという間に過ぎ(オイ)金曜日の晩の事。
「というわけでかなみルートが終わったので、次のルート決めのサイコロ振りじゃ!」
「久遠、ルートとかゲームじゃないんだからさ」
「そういう気分でやると楽しいのじゃぞ。さあ、今回のサイコロの出目はこのとおりじゃ!」
1.久遠
2.フィーネ
3.夕菜
4.瑠璃
5.明日香
6.晶
7.ロリーナ
8.ジャンヌ
9.アヤメ
「この前選ばれたかなみさんが抜けたんだな」
「ではさっそくサイコロを振るのじゃ!」
みんなが見守る中、普通ではありえない『9面サイコロ』がコロコロと転がる。
コロコロ…『4』
「え?私?!」
「瑠璃いいなあ。いっぱいイチャイチャしてきてね」
「夕菜ごめんね!じゃあさっそく(いそいそ)」
「何急に脱いでるのよ!」
「え?あ?あっ、そうだった!明日デートできる権利だったわね!」
「今夜から二人っきりになってもいいのじゃぞ」
「それって…(どきどきどきどき)…あなた、初めてですがよろしくお願いします」
「えっ?ちょ、ちょっとそれはまだ早いんじゃないかな?」
「あらあ?二人っきりで添い寝するのが初めてって言ったんだけどなー。んふふ」
いたずらっぽい笑みを浮かべる瑠璃にちょっとお仕置きをしようと思い立つ俺。
「えいっ」
「えっ?!きゃあっ!お姫様抱っこ?!」
「このまま寝室に直行するぞ」
「あの、冗談だからね。さっきの意味わかってるのよね?でもあなたの匂いを嗅いでると、どうでも良くなってきたかも…(ぎゅっ)…やさしくしてくださいね♡」
「優しくできないから覚悟しろよ」
「えっ?」
寝室のベットの上に瑠璃を横たえた俺は手をワキワキとさせる。
「ではお父さん直伝のマッサージをするぞ」
「あっ、何だ。そういうことね。でも別にどこも凝ってないから」
「それはどうかな?こことか」
俺は肩甲骨の下部分を指で押さえる。
「はうううんっ!え?どうして気持ちいいの?」
「凝ってるからだよ。元々運動部だったからほぐされていたんだろうけど、今は違うだろ?」
「今は『嫁部』で料理とかお裁縫とかの家事についてはやってるけど、そっか運動不足なのね」
「これから嫁部でも程よく運動したらどう?」
「そうね!健康なのは嫁として必要なことよね!あっ、ああんっ!ちょっと、痛気持ちいい…」
お父さんには様々なツボを教えてもらったからな。
どこをどのくらいの力で押せばいいかは、マリア姉さんやカレンが実験台になってくれていたからよくわかるんだ。
「そう言えば最近、ちょっと腹筋が減ってお腹がぷにぷにかも」
「それなら腹筋を鍛えてやろうか?」
「え?どうやって?今から腹筋運動でもするの?」
「ベッドにうつぶせになって」
「うん」
「それからふくらはぎの上に俺が載って」
「ちょっと重いよお」
「そしてこのむき出しの足の裏を…」
「はっ?まさか?!」
こちょこちょこちょこちょ
「やっぱりひっ!きゃははははっ!やめれえええええっ!にゃはははははっ!」
「どうだ?腹筋が鍛えられるだろ?」
「これらめえっ!きゃははははっ!しぬしぬしぬうっ!うひゃひゃひゃひゃっ!」
全身をよじらせて笑いまくる瑠璃。
10分後。
「ふえええええ…」
ぐったりとして動けなくなった瑠璃。
「すまん、やり過ぎた」
「ひどいよお。もううごけなひ…」
「ごめん、瑠璃の笑い声があまりに可愛くって」
「そ、そうなの?えへへ。それならたまにならしてもらってもいいかも♪」
はあはあと息を荒げながらも笑顔を見せてくれる瑠璃。
「じゃあ寝ようか」
「ねえ、汗かいたからシャワー浴びてきていい?」
「いいよ」
「一緒に入ろっか?」
「謹んで遠慮します」
「いけずー」
そう言いながら瑠璃は風呂場に行ってしまった。
先にお布団に入ってうとうとしていると、瑠璃が戻ってきた。
「電気消すねー」
部屋に入るなり電気を消して、布団に潜り込んでくる瑠璃。
「えいっ」
ぴとっ
「え゛?」
パジャマじゃない?
「シャツ?」
「うん、あなたのシャツ1枚だけ」
「そ、そうなんだ」
どきどきどき
「シャツ以外は何も身に着けてないからね」
「ええっ?!」
「朝まで耐えられるかなー?私は襲われてもいいけどね。んふふっ」
俺の顔の目の前でいたずらっぽく笑う瑠璃。
「そんなの寝ればいいんだよ!おやすみ!」
俺は背を向けると目をつぶる。
「あまいよお」
ぎゅむっ
こ、この背中に押し付けられている感触は…
「これでも寝られるのかなあ?」
「ぬぬっ、それならこうだ!」
俺は羊を数え始めた。
「羊がいっぴき、羊がにひき、羊がさんびき…」
「そんな古典的な方法で瑠璃ちゃんのノーブラ攻撃を受けられるかなあ?うりうりー」
「羊がよんひき、羊があっ、柵にぶつかった!」
「何でよ?!」
「羊がいっぴき、にひき、さんびき、よんひき、あっ、また!」
「五匹目下手すぎない?!」
「柵を変えよう」
「へ?」
「低い柵で、羊がいっぴき、にひき、さんびき、よんひき、ごひき!」
「やった!」
五匹目が飛び越えたとわかって感性を上げてくれる瑠璃。
「ろっぴき、ななひき、はちひき、きゅうひき、あっ、柵にけつまずいた!」
「十匹目もだめなの?!」
「いっぴきにひきさんびき…きゅうひき、…おい、十匹目、なにしてるんだよ」
「え?何?何?何してるの?」
「そんなことしたら危な…ああっ!」
「十匹目の羊さん、どうなったの?!」
「すーーーーーーー」
「寝てるーっ?!しまったあ!羊さんに気を取られて、胸を押し付ける力を弱めてた!」
翌朝。
「ん、おはよ」
「…おはようございます。ねえ、あなた。夕べの羊さん、どうなったの?」
「え?」
「十匹目の羊さんはあのあとどうなったのよ?」
「あれは寝る時ににしかできない話だから教えられないなあ」
「ええっ?!」
「というわけで、また今夜のお楽しみで」
「ねえ、その羊の話って初めてなの?何だか手慣れてない?」
「元々カレンが眠れない時にしていたお話だよ」
「そうなんだ」
「カレンが小さい時に中々寝付けないから、色々お話をしていたんだけど、羊の話がお気に入りでね、『お兄ちゃん、羊数えて!』ってよくせがまれたよ」
「お兄ちゃんって呼んでいたころのカレンちゃんなのね」
「あの頃のカレンは素直だったなあ」
「…ねえ、もしかして必死に話逸らして耐えてない?」
「な、何の事かな?」
別に耐えてなんかいませんよー…いませんってば。
「あなたが寝返りをうった隙に正面から抱き着いているのよね。んふふ、今度はこのままはなさないからね」
「トイレ行きたいんだけど」
「えっ?ずるいっ!逃げる気?!」
「それなら…こうだ!」
俺は素早くパジャマとシャツを脱ぎ捨てて、瑠璃をぎゅっと抱きしめた。
「えっ?!やあんっ、胸板が、あなたの匂いが、そんなにきつく抱かないでええっ!」
「まだまだあああっ!」
これは俺にとっても自殺行為。
上半身裸の俺がシャツ一枚の瑠璃を抱きしめて、どちらが先に降参するかの勝負だ!
「私も負けないからあああっ!」
「うおおおおおおおおおおっ!」
みぎゅううううううっ!
ぎゅむううううううっ!
「レイジ、瑠璃、いつまで寝ておるんじゃ?朝ごはんじゃぞ。ひゃあっ?!」
「久遠さん、どうされましたの?ひゃっ?!だ、旦那様?!瑠璃さん?!」
「二人とも鼻血を出して気絶しておるのじゃ」
「瑠璃さんがシャツ1枚で旦那様が上半身裸…なんてうらやましい…」
「しかし鼻血を出して気絶しているところを見ると、抱き合うだけで終わったようなのじゃ」
「わたくしの番が回ってきたときはもっと先に行きたいですわ」
「それはかまわないのじゃが、フィーネも気絶するのではないかの?」
「そんなことありませんわ。旦那様が寝汗をかいていた時にはいつもこうやって」
しゅぱぱぱぱっ
あっという間に新しいパジャマに着せ替えられるレイジ。
「こうやって着替えさせていますから、旦那様のお体は見慣れていますわ」
「フィーネはすごいのう」
「くんかくんか…はああ、旦那様のかおりい…」
「ちょっとわらわにもそれをわけるのじゃ」
「それならズボンを差し上げますわ。ブリーフはわたくしのもの…はああ、コットン生地のブリーフは旦那様の汗を良く吸っているから良い香りですわあ…」
「フィーネにこんな変態的な一面があったとはのう…くんかくんか…スボンでもなかなかいいのう」
こうしてレイジの知らない間に匂い鑑賞会をされていたのだった。
「今回は私がメインの話だったはずなのに、どうして最後にいい所を持っていかれるのっ?!」
泣くな瑠璃。次回のデートで挽回だ!
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