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詩生活  作者: 橋本洋一
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最後の手紙

僕は死にました

あなたは悲しんでくれましたか?

僕は死にました

あなたは生き続けてくれますか?

恋人だった僕たちは

生まれた時間が異なって

死んだ時間も異なりました

でも過ごした時間は一緒でした

僕の死体を見ましたか?

酷いものでしたか?

腐っていましたか?

生前と変わりなかったですか?

恋人だった僕たちは

愛し合うことが自然だと思っていました

でも実は不自然だったのです

生まれも育ちも違う僕たちが

この時代この場所で出会ったのは

本当に奇跡だったのです

あなたとの思い出は

僕にとっての幸せそのものでした

その思い出を胸に僕は死にます

おそらくあなたは悲しむでしょう

泣くかもしれません

怒るかもしれません

それでもいつか笑ってください

何気ないことで笑うあなたが好きだったのです

悲しみが無くなって

自然と笑えるようになってくれたら

僕はあの世でも笑っていられます

それとお願いがあります

あなたにもいつか僕以外に

愛する人ができるかもしれません

そのときは愛する人を愛してあげてください

僕のことはたまに思い出してください

少しだけ泣いて手を合わせてください

それが何よりも供養になります

最後に一つだけわがままを言います

僕はあなたを愛しています

だからできるだけ長生きしてください

決して僕の後を追わないでください

ツラくなったら空を見上げてください

そこに僕が居ますから

晴れの日も雨の日も

僕はずっと見守っています

だから生きていてください

ただそれだけが望みなのです

ただそれだけが頼みなのです

いつかおばあさんになったあなたを

子どもや孫に囲まれたあなたを

優しく迎えに行きます

迷惑じゃなかったら

許してくれますか?

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