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6 どの道を選ぶ?(中)

悪役令嬢や聖女が登場してくる話が大好きです。

読んでいるうちに楽しくなって、自分でも書いてみたくなり挑戦しています。


毎日投稿を心がけていましたが、一昨日の夜、惣菜の揚げ物で体調を崩し、一日寝込みました。

悔しい……。


さて、コンスタンティン辺境伯の家名ですが、息子が考えました。

「王様の次くらいに偉い人で将軍みたいな感じなんだけどいい名前ない?」

「うーん、コンスタンチンって浮かんだ!」

「へー、いいね、ありがとう」

「コンスタンチン、オタンチン、〇ン〇ン! ギャハハ!」

男の子って、本当にアホですね…。

 次の日の午後、ミーナ、ベラがひとりずつ書斎へ呼ばれ、次にお嬢様と私が一緒に呼ばれた。


 公爵様と執事長、メイド長までいた。

 なんだかピリピリムードです……。


「いや、驚いたよ。王都に来て2週間。わが家がこんなにも噂の中心になっているなんて……」


「噂は、ただの噂です。放っておけばいいのです」とお嬢様がにこやかに返事をする。


「いや、火のないところに……。いや、もういい、言っても無駄な気がする……」

 公爵様、あきらめちゃったよ。


「トレド伯爵家でいきなりパーティーでの出来事の謝罪をされてね。まったく、驚いたよ。

 ミーナとベラからも話を聞いたところ、こちらに非はないようだし、ミリアムやベラに怪我がなくて本当に良かった。

 ……しかし、悪役令嬢という噂には笑ってしまったよ」


 いや、笑ってしまったと言いながら全然笑ってないんですけど……。

 しかもピリピリ感が強くなってきた。公爵様も怒ると空気感が変わる方?


「うちのアナスタシアのどこが『悪役令嬢』だ! きっとあのブランデンブルグの嫌がらせに違いない!!」


「ヴィルヘルム様」と執事長が口を挟む。


「ふむ……。ミリアム、トレド伯爵家の話は断ってきたよ。養女になるならローエングリム家の養女になりなさい」


「お父様! 何の話ですの?」

 お嬢様が眉をひそめて問いただす。


「アナスタシアには関係な……」

「ミリアムは私のレディメイドです。私には知る権利があります!」


「……わかった。トレド伯爵家はミリアムを養女に迎えたいと言ってきたんだ。

 伯爵は最初はとぼけていたが、私がミリアムと殿下のことを知っているとわかると、ぜひにともミリアムを譲って欲しいと言われたよ」


「ミリアムにとっていい話ではありませんか。譲るという言葉はちょっと引っ掛かりますけど……。

 殿下の希望でもあるのでしょう?」


「お嬢様、話はそう簡単ではありません」

 執事長がまた口を挟む。


「王家とのつながりを強くする絶好の機会であるのです。

 どの家でもミリアムを養女にしたがるでしょう」


「そうでしょうね。だからこそ殿下の叔父様であり、令息は親友であるトレド家でいいではありませんか! ミリアムにとっても心強いと思います!」


 お嬢様は『小説の世界』と違う方向へ持っていこうとしているが、執事長の言う通りローエングリム家にとってもこれは好機なのだ。


「お嬢様、無理を言わないで下さい。どう考えても、ローエングリム家がミリアムを手放すべきではないとわかるでしょう」

「でも……!」


「アナスタシア、ミリアムをわが家の養女にするのが嫌なのか?」

「そうではありませんが……」


「ならば、この話はこちらで進めさせてもらうよ。

 それから、ミリアム、コンスタンティン辺境伯邸には行かなくていい」


「えっ、母と話をさせて下さい!」

 私は驚いて叫んでしまった。


「あちらにはミリアムをわが家の養女に迎えたいと伝えた」


 母に? 母に連絡した?


「あの……、母は黙っていないと思います」


「……だろうとは思うが、さすがに私に直接会いに来ることはないだろう」

 公爵は苦笑しながら言うと背を向けてしまう。


 執事長とメイド長がこちらに進み出てくる。


「ミリアム様はこれより正式に養女となられるまで、わが家の客人として過ごしていただきます」

「どうぞ、こちらへ」

 私はメイド長に促され、歩き出す。


「ミリアム! 待って!」

 お嬢様が叫んで、公爵の背中に詰め寄ろうとするのが見えたが、ドアはそのまま閉められてしまった。



 その日から私は客用の部屋で過ごすことになり、お嬢様やミーナ達と会えるのは家庭教師の講義中だけとなった。それもメイド長の目が光っているので話をすることすらできない。


 メイド服は返すというか取り上げられた。

 メイド長が用意した服を着せられ、テーブルマナーや貴族のしきたりの話を執事長から教えられ、ほとんど部屋からも出してもらえない。


 せめて息抜きに、お嬢様とお茶が飲めたらとお願いしたが許してもらえなかった。


 そんな生活を3日間も我慢していた時、公爵夫人ヒルデガルド様が王都に出てこられると聞いた。

 もう明日にも到着だとか。


 私の養女の件かな?

 

 本当は公爵様の実の娘(?)なのに、そのことを知られないまま、家の利益のためだけに養女になるのも変な感じがする……。

読んで下さりありがとうございます。

次も頑張ります!

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