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第十三話
伯爵令嬢
「田中さんが見るに絶えないことになっているんだけど」
「とんだホラーですね」
保健の先生、どうしてここに。気にしてもしょうがないか。
「治せない?」
「私では無理です。多分青電さんなら変身すれば出来るはずですよ」
いやに決まっているじゃない。あれすごく恥ずかしいのよ。
「というか田中さんって樹だったんですね」
「さすが闇魔法にかけては最強の男、すごいわねー。そこまで分かるなんて」
「え、これ世界樹の枝なんですか?」
「て、ちょっと待って!そこまで分かるのはなんかおかしいわ!」
「お互い様です」




