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【初期版】創世の賢者【連載凍結】  作者: 春風駘蕩
第Ⅱ章 忠犬剣士と東の魔王
34/69

8:蹴落とし、のし上がる

 始まりのゴングは、鋭く高い金属音と、鈍く重い金属音が混じり合った、やや耳障りな音であった。

 雷が奔ったのかと見間違わんばかりの閃光が走り、舞台の中心で向かい合った二人の戦士を照らし出す。途端に両者の間に荒々しい暴風が吹き荒れ、互いの髪や衣服を揺らして、素人にもわかるほどの衝撃の凄まじさを物語る。

 眩い火花に彩られながら、戦士の片割れであるセツナは、己の対戦相手である長身の男を睨みつけた。


『―――さぁ、ついに始まりました、二回戦・第一試合‼ 皆さんからの期待が集まった戦いはすでに、大きな波乱が生じております‼』


 進行役の男が実況するまでもなく、観客たちは目の前で繰り広げられている攻防に大歓声を放っている。これまで大会に顔を出したことのなかった新顔であるセツナと、異国において悪名・異名を轟かせてきた正真正銘の強者が、遠慮も加減も無しの激突をくり返しているからだ。

 これぞまさに死合い、己が信念の刃を掲げた戦士同士の戦いだと胸を張って言えるような、圧倒的な迫力を醸し出す戦闘に、闘技場の気迫は頂点に達しかけていた。

 まだ二回戦の第一試合であるというのに、他の選手の試合がかすむのではないかと思えるほどすさまじいやり取りに、舞台袖にいたアザミは思わず半目になってしまっていた。


「うぇははははは…‼ きぃえぇええええ―――い!」


 この試合で最も異様に見えたのは、おそらくセツナの相手である超であろう。成人男性の平均身長の一・五倍ほどの巨体を持つ彼は、見た目からして相当な重量を感じさせる長大な槍を軽々と振り回している。

 事実、彼の振るった槍が風を切るたびにブンッ‼と物凄い音を響かせ、偶然当たった舞台の地面が爆発でも起きたかのように吹き飛んでいる。槍の重量と超の膂力が合わさった驚異的な破壊力が、今この試合の中で全力で発揮されていた。

 そんな彼は今、もはや人とは思えないほど醜悪な笑みを浮かべてセツナを執拗に追い立てている。女性に対する下卑た考えではなく、ただ単に戦うことによっているだけのようだが、それを目前で見せつけられているセツナからしてみれば大して差はなかった。


「きぇへへへへ‼ キヒヒヒ! うひぃおぁあああ‼」

「何と荒々しく凶暴な槍捌き…! まるで手負いの獣か狂人のようでござ……うぉっ⁉」


 鞘に納めたままの刀を盾のように構え、セツナは振り回される槍の連撃を受け流して防御する。そのたびに激しい火花が散り、焦燥気味のセツナの表情がパッと照らし出され、魔術による映像中継にも映されていた。

 もともと防御に使用することを想定して作られているのだろうか、セツナの持つ鞘は超の出鱈目な一撃を受け止めても歪んだり傷ついたりする様子はない。しかし衝撃はそのままセツナに返ってきているために、次第にセツナは苦悶の表情を浮かべ始めた。


「楽しいなぁ愉しいなぁ…‼ こんなにタノシイのが続くのなんて初めてだぁ‼」


 対戦相手の苦痛や葛藤を知ってか知らずか、あるいは何も気にしていないのか、超はさらに攻撃の勢いと数を増やしていく。めきめきと異様に筋肉が盛り上がり、痛々しく血管が浮き上がっても超はためらわず、本能のままに槍を振るい続ける。

 ただ単に力の限り暴れるだけであったならまだセツナにも余裕があっただろうが、超も一端の武人であるということか、セツナの隙や急所を狙って攻めてきていた。


「もっとだ‼ もっと遊ぼうぜぇぇぇ‼」


 まるで長年このような攻防と巡り合うことを望んでいたのか、超は歓喜の咆哮を放ちながらセツナに挑み続ける。悪魔の様に恐ろしい形相だというのに、目は子供のように純粋に、喜びに輝いていたのがさらに不気味であった。

 それをかなり引いた様子で見つめているのが、アザミと同じく舞台袖から舞台を見つめていたシオンだった。

 もしセツナが敗けたら、もしかしたら自分があの変態とやりあわなければならないのだろうか。そんな悩みと葛藤が、若干青ざめた横顔にありありと現れているのにアザミは気づき、静かに嘆息する。

 まずは自分の試合に勝ってからそう思え、と。


『一撃でも当たれば即終了! 趙選手の凶暴な大槍の連撃がセツナ選手に迫る! 迫る‼ どうにか紙一重で躱し続けているセツナ選手、ですが徐々に、徐々に舞台の端へと追い詰められているぅぅぅ‼』


 徐々に徐々に、友人に超の槍が迫っている光景をハラハラしながら見守っているシオンは、ごくりとつばを飲み込んで手を握りしめる。

 試合である以上、手助けするわけにはいかないために、シオンはこの場から祈るほかにできる事が思いつかない。とくにどこかの神を信仰しているわけではないが、誰でもいいから今だけは力を貸してくれとかなり身勝手なことを考えていた。


「せぇあっ‼」


 奇しくもシオンの願いがお人好しな神の誰かに届いたのか、セツナは超の猛攻の嵐の中から紙一重で抜け出し、彼の背後に回り込むと今度は自分から接近していく。

 超もすぐさま反転し、迎え撃とうとするが速さではセツナの方が上回っており、突き出された鞘を寸前で防ぐことで手一杯になる。数秒の間に、セツナの繰り出す横殴りの雨のような鞘の突きを防ぎ続ける超。

 一方的に思われていた戦いは、一瞬で攻守が入れ替わることとなった。

 どうにか一旦は窮地を抜け出したことで安堵したのか、


「ところで…師匠、どういう風の吹き回し?」


 ふいにかけられた問いかけに、アザミは億劫そうに横目を向ける。

 試合に、というよりは出場選手に注目していた師に、弟子は訝し気に眉を寄せてじっと見つめる。これまでの付き合いやその言動、行動から抱いていた師へのイメージと、今現在の彼女との差異に疑問を抱いているようだった。


「……何が?」

「師匠はこういう催しものには興味がないと思ってた。最初の一戦に顔を出してくれたのはうれしかったけど……二度目はちょっと不思議でならない」


 それは確かにそうだ、とアザミも内心で同意する。何年も共に過ごし、旅をしてきたがこういった場所にまで付き添うことはなかったのだ。

 正直この弟子がどこの何に参加しようが文句はなかったし、大きな怪我さえしてこなければ多少の挑戦は許すつもりだった。だがそれに対して手助けはしないし、結果なども自分から尋ねるつもりも一切なかった。

 あくまで自分は弟子に知識と技術を授ける魔術士の、冒険者としての師であり、後の将来にまで角に干渉する必要は考えていなかった。


「……ちょっと、用事が出来ちゃったからね」

「?」


 やはり意味がわからないといった様子で首をかしげるシオンを放置し、アザミは再び会場に気を張り巡らせる。

 セツナと超の試合はいまだに続いていて、両者ともに油断ならない攻防が繰り広げられている。進行役の男性が先ほど述べていたように、たった一度の得物と身体の接触が勝負を分けるという表現がふさわしい光景であった。

 その得物を、アザミはじっと右の目で凝視し、観察する。一見すれば何の変哲もない、しかしもしかしたら何かしらの超常的な力が秘められているかもしれない、彼女たちの武器を。


(……例の刀を持つ者が、本当に刀の吸血衝動に支配されているのなら、まず間違いなくこの大会は格好の餌場ってことになる……あの野郎、そのために中止も注意喚起もせずに静観してるってこと?)


 自分を魔女アザミとして依頼してきた一人の王の考えに眉間にしわを寄せつつも、己が果たすべき役目のために今は何も口にしないことに決める。

 国の主が国のために何かを利用しようとするなど、納得はできずとも理解はできる。他者がどうなろうとどうでもいいと考えているアザミも僅かに不快さを感じる、だが依頼の内容を顧みればそれもまた仕方ないと割り切ることもできた。

 多少の犠牲を払おうとも、アザミが追い続けている者は必ず破壊せねばならないからだ。


(……果たして刀を持っているだけで衝動に呑まれるのか、抜いた瞬間に呑まれるのか、それとも唐突に支配されるのか……あのクソガキが作ったものなだけあって、ちょっと読みづらいのよね)


 昨晩自分に襲い掛かってきた謎の襲撃者、奴が持っていた得物が果たして本当に探している物なのかは確証はない。しかし可能性は十分にあり得る代物であるために、アザミのやる気も珍しく上昇している。

 アザミは無表情のまま考え込み、じっと視線だけを試合に集中させている。

 隣でシオンが不思議そうに見つめてきているのにも構わず、アザミは内心で小馬鹿にするような笑みを浮かべた。


(……まぁ、あれが一本紛れ込んだところでたいした脅威じゃないと思うのは確かだけど)


 試合はさらに激化し、ついに前後左右上下に大きく跳躍し始めたセツナが、超の槍の猛攻を華麗に躱しまくっている。身体の柔らかさと敏捷性、そして何より勘と目の良さを見せつけるセツナの舞いに、観客たちは黄色い声援を送り始めている。

 逆に超は次第に槍捌きが単調になり、ただただ力任せに振る舞うだけで全くセツナをとらえきれなくなっている。先ほどまで愉悦の笑みを浮かべていた顔も、今は焦りと苛立ちによって引き攣ってしまっている。

 それを見て、アザミは即座に判断した。


(……あの時聞いた笑い声だけで考えれば、あの男が一番容疑者に近いけど……まずないわね)


 残虐性は両方に確かにあった。しかし超のそれはむしろ未成熟な子供がそのまま大人になってしまったかのような不安定さであり、殺しを純粋に楽しんでいた襲撃者とは少し異なる精神性であるとわかった。

 それに考えてみれば、襲撃者は死角から標的を狙うのを好んでいたが、超は己が怪力をもって正面から叩き潰すのが好きな、ある意味でまっすぐな性格の持ち主だ。

 得物の種類の違いはともかく、それぞれから感じ取れた戦闘に関する意識の違いから、アザミは脳内の容疑者のリストの中から超の名前を消した。


「ヒヒヒヒヒヒ…‼ うぉあぁああぁあ‼」


 狂ったように槍を振り回していた超の笑い声が響き渡る。途中までは本気で楽しんでいた様子の彼だったが、次第にうまく相手を痛めつけられないことに気づいて焦るはじめたらしい。

 これまでは、例えるならば幼児が蟻や羽虫を笑顔で踏み潰すがごとく難なく暴れられていたというのに、セツナを相手にしているとそうはいかなくなったことで不安が募り始めたらしい。

 そしてそうこうしているうちに、長く続いた攻防に終止符が打たれる時が来た。


「あ? ぐひぃ⁉」


 一瞬だけ訝しげな声を上げた超の顔が、次の瞬間勢いよく上に向けられる。

 一瞬の超の気の緩み、その隙を突いたセツナが真下の死角に入り込み、硬く重い鞘で思い切り打ちあげたのだ。

 脳を揺らされた超は意識を混濁させられ、やがてぐるりと白目を剥くとゆっくりと体を傾がせ、盛大な地響きを立てながら地面に倒れ伏した。ガラン、と超の手から大槍が落ち、泡を吹く彼の顔ががくりと横を向いた。

 超が痙攣以外の反応を見せなくなったことを確認したセツナは、フゥッと深い息を吐いて刀を肩に担ぐ。そして観客たちに見せつけるように、天に向けてぐっと拳を突き上げてみせた。


「………安心召されよ、峰打ちでござる」


 途端に湧き上がる歓声にこたえながら、セツナが堂々と、しかしそれなりにゆっくりと舞台袖に向かって歩いていく。

 大会の運営が慌てて超の巨体を運び出そうとしている様と、笑みを浮かべて観客たちに笑顔を見せているセツナを見つめ、アザミはやや険しい表情で佇んでいた。


(……候補はやはり、あいつか)


 アザミの目が向かうのは、今は何の脅威も感じさせない穏やかな表情を浮かべている犬耳の剣士。

 しかし思い出されるのは、初めてであった日に見せた、山賊たちに襲い掛かる凶暴な剣。感情の一切が抜け落ちたような冷たい目で睨みつけ、山賊たちを次々に血祭りにあげていった、あの狂気の姿であった。


「っ……ハァッ‼ かなりギリギリでござった……予選とは大違いでござるな…」

(……あの時見せた狂気、あれが吸血衝動なら話は簡単。でもそれだけで判断するにはやや材料不足。正直、クソガキの作ったものに支配される様な軟な精神は持ちあわせちゃいないと思うけど)


 舞台袖に戻り、シオンとハイタッチを交わしている姿を見ながら、アザミは彼女に悟られないように観察を続ける。

 興奮と安堵をごちゃまぜにしたシオンに詰め寄られ、若干困り顔で頭をかいている彼女からは、昨晩の襲撃者に感じた悪意は微塵も感じられない。しかしこういった時、自分の主観や第一印象はまず役には立たないのだということを、アザミは長年の経験から理解していた。

 だがセツナを第一に疑う理由は、探せばまだほかにも湧いて出てきた。


(……結局、この試合でも刀は抜かなかった。ただ単に公の試合で血を流したくない甘ちゃんか、加減のできない未熟者か……それとも、あの刀を真の意味で使うことのできない理由があるのか)


 セツナに向けられているその目が見る見るうちに厳しくなっていくことに気づき、シオンは困惑した様子でアザミを見つめる。

 様子がおかしいことはわかっていたが、自分の友人に視線を向けながらそんな表情を見せていることが気になってしまい、もやもやとした何かが胸中にたまっていくのを感じた。


「師匠…?」


 シオンのつぶやきで、アザミの視線が一瞬で軟化する。と言ってももとの気だるげな渇いた目に戻っただけで、印象が悪く感じるのは変わらなかった。

 それでも正気に戻ったアザミは、どこか怯えた様子で見つめてきているシオンに気づくと、ふっと小さく息を吐いて歩きだした。

 隣を通り過ぎる際、シオンの頭をぐしゃぐしゃと乱暴にかき乱すと、抗議の視線を向ける弟子にひらひらと手を振ってみせた。


「……ま、あんたがどれだけできるようになったか、それぐらい気になってもいいんじゃないの?」

「むぅ……またなんか隠してる。いい加減、都合が悪くなると適当にはぐらかそうとするのやめてよ」

「……生意気な口を」


 なにか問題でも抱えてるんじゃないのか、と言外に心配した様子を表す弟子に失笑し、アザミは舞台袖から外の通路へと出ていく。

 いまだ何か言いたげなシオンや、何かあったのかと人ごとのように首をかしげているセツナに背を向け、アザミは通路の奥へと歩みを進めていく。

 しばらく歩き続け、人気が無くなってきたことを確認すると、アザミは通路の壁にもたれかかって目を閉じた。


「……さて、と」


 閉じた右目に映るのはアザミが今いる場所の反対側、セツナが登場した青龍の門と対を成す白虎の門の方の舞台袖であった。

 物陰から覗いている一匹の小さな黒い蛇に気づくものは誰もおらず、次以降の試合に出る選手たちは思い思いに時間を過ごしていた。

 その中に、ある二人組の姿があることをアザミは認識していた。


「………アラヤ、我が弟弟子よ。よもやこれほど早く決着をつけることになろうとは思わなんだ」

「兄者…私も同じ気持ちです。叶うなら、決勝という大舞台で兄者とぶつかりたかった」


 悔しげな様子で向かい合い、会話しているのは、この後の第二試合で激突する予定の二人。

 同門という二人は、どうやらこのまま試合を勝ち進み最後には決勝にて雌雄を決するのが目標だったようだが、試合の組み合わせに運がなかったのか大分早めに当たってしまったらしい。

 何ともどうでもよくしょうもない望みを抱いていたものだと呆れつつも、アザミは二人の会話に耳を傾ける。


「しかしこれが現実……ならば次がどのような舞台であろうと、全力をもって相見える事こそがお前への最大の礼儀」

「はい……覚悟はできております」


 ガシン、と互いの拳を合わせ、そして己が掌に拳を当てるという独特の作法を交わし、アラヤとカルラは熱い視線を交わし合う。今にもボッと火が灯りそうなほど力のこもった視線が、一瞬だけ両者の間で火花を散らした。

 望む形での戦いではないにせよ、鍛え続けた己が技を、研鑽し続けてきた力を互いに見せる絶好の機会。そこに何の問題はないのだ、そう確かめあうように。


「「勝つにせよ敗けるにせよ、各々が真に誇れる武を全うせよ。それこそが二天に真なる弧を描く流派の戦士の定め」」


 同時期に流派の門を叩き、長い間共に修行を重ね続けてきた彼らにしかわからないいくつもの感情と想いが、二人の間で駆け巡っていく。なぜかこのタイミングで弟弟子アラヤの目に涙がにじみ、カルラがそれを強く肩を叩くことで諫めている。

 感極まった弟弟子はすぐさま目元をぬぐい、やや赤くなった顔のまま兄弟子をじっと凝視する。もはやこの先は言葉は必要ない、高めあった力を全力でぶつけ合うだけだ、そう目で語っているように見えた。

 周りに待機していた出場者たちが、それをやや困り顔で見ていることにも気づかず。


「では、先に行くぞ」

「はい」


 ポン、と弟弟子の肩を叩き、カルラは急いで自分の登場する青龍の門の方へと向かっていく。会場整備の時間の合間を縫って弟弟子との会話を頼んだが、これ以上遅れると登場できず不戦勝扱いになってしまう。

 やや狭い通路を全速力で駆け抜けていくその背には、そんな結末だけは決して許さないというような思いまで透けて見え、他の参加者たちに呆れた表情を浮かばせていた。


「……うん、こいつらはないわ。ない」


 アザミもこの二人の出場者の暑苦しさに、かつてないほどにうっとうしそうに眉間にしわを寄せて口元をゆがませる。

 ここまでの暑苦しさが演技だというのなら、アザミはもう誰が襲撃者で件の得物を持った相手なのか分からず、全く歯が立たなくなるところである。しかし少なくともこいつらではないだろうなという確信が、アザミの中では根付いてしまっていた。

 実はもう関わり合いになりたくないだけなのでは、という気もしたが、アザミはあえて自分自身を騙すことに決めたのだった。


 なお、無事第二試合に出場したアラヤ・カルラ両選手だが。

 壮絶な技の応酬の後、なぜか全力での殴り合いに発展し、最終的には見事なクロスカウンターで同時に地面に沈み、引き分けの判定が下されたのだという。

 その間も繰り広げられていた暑苦しい会話に、今回ばかりは観客たちもうんざりした様子を見せていたという。

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