ミチシルベ
明日はどうなるんだろう
普通に高校に入って、大学に進学して、普通にサラリーマンになる。
これが正しい道だ、これが安定する道なのだと、自然のうちに日本人は頭に植え付けて成長する。
夢を尊重してくれるのは小学生の間だけで、中学生にもなると、二者面談で教師は“どこの会社に入るのか”を聞いてくるようになっていた。
教師、親、先輩、政治家。先人たちが示すことが出来る道は、つまりはそういった普遍的なものだけだ。皆が歩いて来た平坦な道を、ただまっすぐ進むだけの人生だけ。
それもそれで良いのだろう。いつ潰れるか不安しかないが、とりあえず就職しておけば安心。年功序列が基本の古い会社だろうと、歴史がある方が安定するからそこに入れば安心。残業は当たり前のものだけれど、給料はずば抜けて高いからそこに入るべき。
こんなもの馬鹿馬鹿しい、とは言わない。実際、大多数の人間がそういった企業に就職しているおかげで社会は回るのだから。
それでも、俺は草路を進む。整備されていない凹凸だらけの場所を。途中、腹をすかせて倒れている誰かを見ても、野宿をしている誰かを見ても、立ち止まらない。
いつか、この世界の全てが平らになれば、先人のくれる地図なんて必要なくなるのかもしれない。そんな日には、きっと胸を張ってこう言えるはずだ。
―――YouTuberになる。
と。
私こんな事考えてないですよ会社inですよ




