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白い雲  作者: 白木
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白川老人

 川上氏の最速予想帰舎時間は夕方の4時。そのタイムだと分速が1300メートル出ている計算で、このような悪天候では、そんな高タイムが果たして望めるのであろうか?なら、香月が今鳩舎で待つ2時とは、到底考えられない程早い帰舎となる。空を見上げる香月の視界に入るのは雨雲のみ。鳩が帰ってきても、鳩舎の真上に現われない限り、現認出来ない程の雨雲だった。そんな川上氏の飛びぬけて速い帰舎予想よりも、香月は、何と!それよりも早い3時~3時半前後と予想していたとは・・。彼はそう予想した上で、学校から帰宅していたのであった。恐らく彼以外の脳裏では誰もが予想できなかった筈。そう、香月は過去何度も悪天候を飛びぬけてきた鳩群を、過去の記録からシュミレーションしていたのだった。それは、前年度の風巻連合会の立石鳩舎が、小雨が降る悪天候の最悪のコンディションの中を唯1羽、分速1400メートル台の快記録で優勝した鳩も、ブリクー系の血筋だ。自分の血統と比較して相似点もある。又、ここ数年の気象条件、分速、過去上位入賞鳩舎の血統を分析し、それなりのデータを作成して予想時間を割り出したものだ。

 だが、それはあくまで、香月の鳩舎が優勝にからむであろう最速の場合の予想タイムとして。彼が2時間前に待つのは彼なりの根拠があっての話なのだと言う事だ・・・。

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