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白い雲  作者: 白木
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白川老人

「浦さんが、300キロの持ち寄りに来なかったんで、ひょっとしたら、700キロGPを外すつもりだったのかな・・そう思ってました。天気図には詳しい人ですし、700キロの状況を見て取り止めたのかなと」

「うん、浦ちゃんは、悪天候を非常に嫌ってるから、そうしたんだろうね。かなり今年はストック選手鳩を持ってるよ。去年700キロで6羽ストップさせてるし、1000キロの記録鳩が1羽、後日帰りが2羽。今年の600キロ記録が8羽。全部で17羽残してるからねえ。特に超長距離には力を入れてるから、渡辺鳩舎に良く通ってるよ、浦ちゃんは」


 愛鳩家として、連合会でも指折りの渡辺、浦部鳩舎だった。悪天候のレースには参加させない主義で、長距離系の血統はスピードは出ないが、着実な帰還率を誇り、後日帰りも多い。浦部は渡辺氏型の競翔を目指したようだ。


「狙いは、新設のKC、そして1200キロGNですね」

「ああ、手強い存在だよ。彼ほど、鳩舎管理、鳩のコンディションを第一に考える者は居ないだろうね」


 浦部も就職して、以前のような、大人しい少年から、社交的な若者に変わりつつあった。彼に力強く芽生える、競翔家としての成長。これまでのレースに裏づけされたもの、社会人となって、新たに金銭的に導入出来る競翔鳩など。東神原連合会は飛躍的に会員の向上が見られるようになっていた・・。

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