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480 ンドペキの代わりなんて、どこにでもごろごろ

「ねえ、パパ。それから、私、友達、見つかると思う?」

「何を言うのかと思ったら。もう、たくさんいるじゃないか」

「そうかな」


 チョットマが、自信たっぷりに笑った。

 自分でもわかっているのだ。


「スゥも、ネーロも、スジーウォンも、プリブもスミソも」

「やっぱり! だよね!」

「もしかするとライラも」

「ええっ!」

「それにンドペキもね」

「うん!」





 ねえ、チョットマ。


 君に永遠の幸あれ。


 イコマは、ンドペキは、心の底から、チョットマの幸せを祈った。


 六百年前、アヤと一緒に住み始めたころ、彼女に対してそう思ったのと同じように。

 血の繋がりはないけれども、自分の娘だから。



「新しい恋人も、すぐにできるさ」

「だといいけど!」

「ンドペキの代わりなんて、どこにでもごろごろしてるよ」

「あーっ、パパ、ンドペキの悪口を言ったあ!」

「悪口じゃないさ。事実だよ」




 レイチェル。


 かわいそうな娘。


 課された責務に押し潰されてしまった若い命。

 あまりにもむごい、短い生。


 いや、レイチェルの死は未確認。

 とはいえ……。

 刺され、渦を巻いて流れ下る地下水流に巻き込まれては……。

 すでに海に流され……。



 レイチェルを思うとき、だれしも悲しみと寂しさの葉っぱの上に、後悔の涙をひと滴。

 ひとりのうら若き女性として、彼女を思ったことがあったろうか。

 彼女の心を、我がこととして、あるいは我が娘のこととして、受け止めたことがあったろうかと。



 しかし、洞窟の中で、レイチェルが話題になることは多くはない。

 ハワードであれ、ロクモンであれ、そしてアヤであれ。

 チョットマの心情を慮って。




 「人」とは、なんだろう。

 イコマは、そう考えずにはいられなかった。



 パイサイドの帰還によって、そしてアンドロの蜂起によって明らかになったこと。


 まだ、ワールドが一枚板になっていなかったこと。

 新しい地球人類のあり方を提示するまでには至っていなかったこと。


 多様な人が暮らしていることを知った。

 感情を持とうとしている人造人間アンドロ。

 そしてクローンが、人として、自分がクローンであることを知らずに暮らしている。


 アギやマトやメルキトはもちろんのこと、パリサイドとの融合、アンドロとの融合、そして世に隠れたクローン達との融合の姿は、未来の人類社会の中に見えてくるのだろうか。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。


この「ニューキーツ」は、長編「トゥシー・イントゥ・ザ・ヒューチャー(4部作)」の序章ともいえる位置づけです。


次の編では、いくつかの謎や疑問を抱えたまま、東部方面攻撃隊は街を奪還するべく、洞窟を出て行動を開始します。


サントノーレ ------(美少女戦士 翼に包まれての段):トゥシー・イントゥ・ザ・ヒューチャー第2話

なろうNO n7425bm

やはり、ミステリー風味を加えたSFです。


まだ地球上?が主な舞台ですが、別次元を垣間見、最後には……。

ンドペキに、チョットマに、何が待ち受けているのか、お楽しみに。


どうぞ、引き続き、お付き合いくださいませ。

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