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密偵見習いに指令「ざまぁを阻止せよ!」  作者: 一発ウサギ
第一部・密偵見習いは学生になる
95/259

39.密偵見習いは自覚がない(後)

「この競技ってカゴを支える役も攻撃有りなの?」

「特には決まってないが…一応玉入れの競技だし普通はしないぞ?だから学園長も攻撃されて問題になりそうな生徒をカゴ役にしてるし」

王女がカゴ役に抜擢されたのはそういう事情らしい。しかし現実に王女は攻撃を受けている

玉が来る方向を見ると一人の女生徒…いや恰好からして学校関係者か

「えいえいえいえいえい―――!!!!」

「痛い~~~~(>_<)」

「アンタのせいで用務員落ちになったのにアンタばっかり良い男侍らせてんじゃないわよ~~(# ゜Д゜)」

用務員という事はいつぞやのお花畑か

「逆恨みね(´-ω-`)」

「どうする?(#^^#)」

「一応護衛だしね(´-ω-`)」

そう言ってお花畑を迎撃する

「痛っ!誰よ!?(;゜Д゜)」

お花畑が辺りを見回すが混戦状態でわからない

「痛っ!だから誰よ出てきなさい卑怯よ!(;゜Д゜)」

お前に言われたくはない

出てもいいが面倒なので出ない。要は王女への攻撃が止まればいいのだ

「くっ!こうなったら(`・ω・´)」

お花畑が手当たり次第に玉を投げ始めた

「イタッ!」

「くそっ、誰だ」

「お前か!?」

「違うよ!お前こそ」

周囲の人間が辺りを見回すがわからない。それどころか適当に目があった人間を犯人と決めつけて報復に走る、しかもどんどんエスカレートしていった


パーン!!

音がした。どうやら終了のようだ

しかし無差別攻撃を受けた生徒達は止まらなかった、一部では取っ組み合いになっていた。お花畑はまだ玉を投げ続けている

「この野郎よくもやったな~~」

「人に濡れ衣着せるな~~」

「アンタがやったんじゃないの!?」

「そっちこそ!」


「やれやれ困ったね(#^^#)」

ケイジュがいつも通りの笑顔で言う

「あんまり困ってるように見えないけど?どうするのこれ(´-ω-`)」

「まぁそのうち先生方が止めるさ……おっと!(#^^#)」

「よっと(´-ω-`)」

お花畑の玉が飛んできたので避ける。避けた玉は王女が支えてるカゴに当たった

「あっ!(´・ω・`)」

衝撃でカゴが倒れて中の玉が散乱した。大きな音に周りの生徒達も手を止めて気づく

「「…………」」

「ねぇ、いつもはこの後どうなるの(´-ω-`)」

「大抵カゴは空だからそれまでの競技の得点で勝利が決まる。稀に入った場合は従来通り玉の数で勝敗が決まる(#^^#)」

「もし珍しくカゴに入ってたのにバカのせいでカゴが倒れた場合は?(´-ω-`)」

「もちろんカゴから出た玉は無効だから相手組にも入ってたら相手の勝利、入ってなかったら引き分け。ここまで頑張った生徒達はさぞかし怒り狂うだろうね(#^^#)」

ケイジュが言い終わる間もなくお花畑を見る周囲の目が冷たくなっていく


「……おい、何で用務員が混じってるんだ(-_-)」

「え、え~~とそれは…(;一_一)」

「…何でカゴが倒れてるんだ(-_-)」

「それはその~~(;一_一)」

「何か変だと思ったら…さっきから人に玉投げてたのお前か…1度ならず2度までも行事の邪魔しやがって…(-_-)」

だんだん殺気立っていく周囲とたじろぐお花畑。そこに王女が割りこんできた

「ま、待って~~(>_<)」

「お、王女様?(;´・ω・)」

「か、彼女は私が呼んだの。仲間外れは良くないと思って…(>_<)ゴメンナサイ~~」

「え、いやどう見ても王女様のせいじゃ…(;´・ω・)」

周囲がしどろもどろになる。犯人は明白だが王女が庇っている以上強く追及できない

「仕方ない、そろそろ行くか(´-ω-`)」

「そうね(´-ω-`)」

2人で向かう

「まぁまぁみんな落ち着いて(#^^#)」

「「「「「会長」」」」」

「ケイジュ様(´・ω・`)」

「ケイジュ様、私を助けに来てくれたんですね~~嬉しい(*^▽^*)」

一人空気を読まないバカがいるがケイジュは無視する

「競技は終了だし不問でいいんじゃないかな?もともと玉入れは『怪我をしても自己責任で引きずらない』が暗黙のルールだし(#^^#)」

「はぁ…(;´・ω・)」

とうとう生徒が黙りこんだ。王女と次期国王相手にこれ以上は言えないようだ、王女の元に行く

「王女、大丈夫ですか?」

「大丈夫よありがとう(;´・ω・)」

そこへ学園長がやってくる

「どうしたの皆さん?次は得点発表と閉会式よ(*^▽^*)」

どうやら学園長は騒ぎを見ていなかったようだ、これで一段落と思いきや懲りずにバカがやらかしてくれた

「ケイジュ様。私を庇って下さりありがとうございます。やっぱりケイジュ様はお優しいですね♡だ~~~いすき♡♡♡(*^▽^*)」

そう言ってお花畑が思いっきりケイジュに抱きついた


「……………」

ドカッ!!

思わず後ろから蹴飛ばす。ケイジュもろともお花畑が倒れる

「うわっ!」

「イタッ!何するのよ(# ゜Д゜)」

お花畑が振り向いて文句言うが関係ない

「人の婚約者に抱きつく非常識にふさわしい行動をとっただけですが?」

「何よ婚約者とか関係ないわ、私とケイジュ様は愛し合っているのよ?ハハ~~ンさてはアンタヤキモチ焼いてるのね?( ̄ー ̄)」

「……………」

この女凄いムカつく

睨みあってるとケイジュが後ろからバカの頭を鷲掴みする

「イタッ!痛いですわケイジュ様~~~~(>_<)」

「何勘違いしてるか知らないけど無罪放免とは言ってないよ?無差別攻撃は姫の手前大目に見ても、部外者が競技に紛れこんでカゴを倒すのは問題だよ?あと人に馴れ馴れしく抱きつかないでほしいな気持ち悪い(#^ω^)」

そう言ってバカを学園長に引き渡す

「え?え~~とどういう事かしら?(;´・ω・)」

事情を知らない学園長が困り顔になる

「彼女は生徒でないにもかかわらず紛れこんでカゴを倒し競技を妨害しました。しかるべき処分をお願いいたします(#^^#)」

「何ですって!またやらかしたのね!?(`・ω・´)」

困り顔がみるみる怒り顔になる

「そ、そんな~~ケイジュ様~~(>_<)」

「用務員落ちだけでは足りないようね、ちょっと来なさい!(`・ω・´)」

バカはそのまま引きずられて行った


結局玉入れは得点にならなかったが相手組も玉が入ってなかったので今年の体育祭は引き分けで終了した。今は閉会式を終え後片付けの最中だ。

「お疲れ様(#^^#)」

椅子を片付けてるとケイジュがやって来た

「…ずいぶん機嫌がよさそうね」

一見するといつもの笑顔だが長年の付き合いで何となくわかる

「ちょっと良い事があってね、ところで聞きたいんだがどうしてあのお花畑を蹴ったんだ?(#^^#)」

わざわざやって来て何を聞いてくるのか

「ムカついたからよ」

お花畑っぷりを間近で見て我慢できなかったのだ。

「ふ~~ん( ̄ー ̄)」

やたらニヤニヤしてる幼馴染にもムカつく

「ご希望ならアンタもまた蹴ってやるけど?」

「何でムカついたのかわかるか?( ̄ー ̄)」

「あのバカさ加減を見てムカつかない奴がいたら顔を見てみたいわ」

何を当たり前のことを聞いてるのか

「バカさ加減なら前にも見てるのにどうして今回だけ蹴るほどムカついたんだ?( ̄ー ̄)」

そういえばどうしてだろう

考えこんでいるとケイジュと目が合った

「……………」

真剣なようなどこか面白がってるような顔を見てまた腹が立ってきた。どうしてそんな事を考えなければいけないのか

ドカッ!

「いてっ!」

「お花畑に抱きつかれて喜んでるアンタがムカついたからよ!」

以前との違いなどそれしかない

「なっ!誰が喜んでるって!?(;゜Д゜)」

「自分でさっき『良い事があった』といったじゃない」

そのまま椅子を持って用具室に向かうと追いかけてきた。しつこいな

「確かに言ったけどバカに抱きつかれた事だとは言ってないだろ!?(;゜Д゜)」

それもそうだ。少し立ち止まって考える

「それじゃないとしたら…もしかして」

「もしかして?」

ケイジュが期待の目で見てくる

「蹴られたのが嬉しかったの?S寄りだと思ってたけどMだったなんて意外だわ」

幼馴染の意外な面を見て内心ひく

「違う!!!!」

「じゃあ蹴られたのは全然関係ないっていうの?」

「いや関係はあるけど直接その事を喜んでいるんじゃない」

「???」

結局何が言いたいのか

「ハァ~~~もういい。無自覚でも行動に出るだけ進歩してるからな。後は早く自覚してくれ」

そう言ってもう1度大きなため息をついた後ケイジュは去っていった


お花畑は学園中の草むしり1か月の刑になりました。

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