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第七章 末裔
《蝶》
結婚し、赤ちゃんが生まれた。
はじめて、おむつを替えたとき、碧の目に飛び込んできた。
『蝶の末裔の証』
「まあ!」声に出してしまった。
「どうしたの?」興味深げに麗が覗き込んだ。
「なんでもないわ。」と麗の顔を見つめた。
「なぜ僕の顔を見るの?」不思議そうに首をかしげた。
「この子も幸せになるわ。」
「もちろんだよ。碧に似て、なんて美人なんだろう!」嬉しそうに麗が微笑んだ。
― 継承者となる運命なら出会い受け継がれる蝶の一族の血 ―
《蛾》
頭の中がぐちゃぐちゃで、モヤがかかっている。
思考は止まっているが、手だけを動かしている。
美しい蝶のコレクションを手に入れた。
でもよく見ると、
蝶ではなく蛾だったので、がっかりした。
混沌とした闇に落ちる瞬間、頭で理解した。
親娘の巨大な標本・・・。




