第31話 寝るとこ2
寝る前。
それは、シュナイデル城に世話になる様になって数日の夜の会話。
姫乃「うーん……」
部屋にある二つのベッド。
その片方の布団に入った姫乃は室内の様子を見て、考え事を始めた。
未利「どったの、姫ちゃん。何か気になる事でもあった?」
すぐ隣で、布団の中にすっぽり潜り込んでいた未利が声を聞きつけて顔を出す。
姫乃「そういう事じゃないんだけど、ちょっとこれで良いのかなって思って」
未利「修行?」
啓区「それともこの先の事とかー?」
姫乃「ええと、そのどれでもないよ。なんて言えばいいのかな……」
姫乃は自分達用に与えられた部屋の中、揃った面々を見つめる。
啓区「あー、男子がいると事かー。良かったー。未利やなあちゃんが気にしないのはともかく、姫ちゃんまで自由だったらこの先どうしようかと思ったよー」
姫乃「あ、そういうのじゃなくて。それはいいんだけど」
啓区「えっ? そういうのじゃないんだー。えー……」
物凄く困ったような啓区だが、その一人を置いて話が進んでいく。
先程から会話に交ざらないなあは、もう一つのベッドで健やかに寝息を立てている。
姫乃「一部屋に四人って、窮屈じゃないかな」
未利「ふぁ……別に気にならないけど? アタシ達なんかはもっと大人数で、すし詰めになってた事だってあるし、こんなの広いくらいでしょ」
姫乃「私としても、普通の家よりは広いし大丈夫かなって思ってるんだけど」
未利「そんなの今更。……ふぁ、……すー……あ、やば。眠いから、寝ていい?」
姫乃「え、眠かった? ごめん」
未利「別に気にしな、ふごふご……」
フォローの言葉を機能させないまま未利は再び布団の中にすぽっと潜り込んでいった。すぐに寝息が聞こえ始める。
啓区「今更だけど、部屋変えた方がいいんじゃないかなー。姫ちゃん達ちょっと色々将来が心配になるよー」
姫乃「? 啓区は部屋狭かった?」
啓区「それは大丈夫ー。あれ、僕の感覚がおかしいのかなー、幼なじみフラグを置いてもあれってなる感覚おかしいかなー。えー、あれー?」




