第十九部最終回 内政!
※高田浩二が人を殺してしまうという胸糞展開があります。
そういうのが嫌いな方はこの部を飛ばしてください!
前回までのあらすじ!
突如伊勢海町の隣に、異世界から召喚されてきた謎の県!
Gunmmer国! 県なのか国なのか全くわからない未開の地!
そして当たり前のように伊勢海町に弾圧され始めた為、異民族グンマー達の決死の反乱が発生!
しかし、一番弱くても最低チート主人公レベルの強さくらいは持っている正義の伊勢海住人達には全く通じなかった!
グンマー達のシャーマン呪術が何故かこれっぽっちも利かずに伊勢海町の大勝利!
この戦いの指揮を執っていたのは高田浩二。この物語の主人公!
今、戦争に負けた悪しき未開の地は、高田の手によって大きく躍進しようとしていたのである!
「高田さん。いや、高田県長! 指示をください!」
騎士鎧の上からスーツを着こなす金髪美女。テンプレのヤスターレ・フリューゲンス!
「なろうファイターと“NAISEI”の二足のわらじだね。お手並み拝見だ」
二刀流の先駆者としてなぜか威張っている和服の二藤新人!
「任せろ二人とも! 俺は前から一度、“NAISEI”をやってみたいと思っていたんだ!」
そして我等が主人公高田浩二!
結局いつもの三人である!
ちなみに“NAISEI”とは! ナイスセーブの事である!
自らの内を省みて制御する、メンタルコントロールの一種である!
早速座禅を組んで、集中する高田!
2.0000000000000000000000000000秒間の瞑想の後、目を開いた!
「よし――まず県のトップであるグンマーの王様を処刑しよう! 俺は既得権益が大嫌いなんだ!」
そう言って馬裂きの刑の準備を始める高田!
「それで良いのですか高田さん!? 国王を殺害したら中央集権政でなくなってしまいますよ!」
「何だヤス!? 何か不味いことでもあるのか!?」
「高田。“内政もの”っていうのは、最終的には貴族とか国王相手とか偉い奴らに対して無双して国を良くしていくのが基本なんだよ。国の王を殺して民主主義になったら高田の内政干渉力がガクっと落ちてしまうんじゃないかな」
「……やっぱ王の処刑はナシで!」
というわけで、王宮でグンマーの王様に謁見することとなった高田ーズ!
「ほっほっほっほっほ」
「おいコラ国王! 俺の名は高田浩二! このグンマーは腐っているので政治の全権限を俺に寄越しやがれ!」
「ほっほっほっほっほ」
初対面のどうみても年上の相手に対して、上から目線の発言を連発する高校生、高田浩二!
敬語くらい使ったらどうだ!
「ほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほっほ」
「国王の許可が下りたようだな! よし! 手始めにグンマーに国際闘技場を建てるぞッ!」
「また急だね高田。一体どうして国際闘技場なんだい?」
「オリンピックを開催するからだ! 実際には不況でもオリンピックが開かれるとなれば何となく景気が良くなったように見えるからな! その後は万博だ!」
「それが終わったらどうするんだい?」
「――知ったことか!」
こうしてありとあらゆる手順をすっ飛ばして外注で国際闘技場を莫大な予算を使って建設する高田!
建設にあたって、原住民の集落を丸ごと一つ撤去した!
「高田さん! 早速問題が起こったみたいですよ!」
「じゃあ起きなかったことにしろ!」
「無理です! 実は国際闘技場の照明が――一つも点かないんです!」
「えッ!? どういうことだ! 単三電池が足りないのか!?」
「た、高田……そもそもグンマーには電気が通っていなかったんだ!! 全ての灯には火を使っているから、まず発電所から作らないと駄目だったんだ。そして国際闘技場の工事の関係でグンマーの水源を片っ端潰してしまったから、今グンマーには水も電気も通っていないことになる」
「あッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!」
焦る高田! 現地視察くらいしたらどうだ!
寄せられてきた苦情をヤスが読み上げる!
「高田県長!『水も無ければ血も涙も無い男』とか『火を消して電気は通さない闇の帝王』とかグンマー人共から散々な言われようです!」
「仕方ないッ……発電効率の良い原子力発電所を立てよう! その隣に水道局を作って電力を流す!」
「なるほど。それなら水道局からの水で炉心の冷却もできて一石二鳥だね! 二刀流だけに!」
「流石です高田さん!」
かくして突貫工事で原子力発電所が完成!
原子の光がグンマーを照らす!
――――――――――――――――――――――――――――――――
それからしばらくしてこちらは原発の中!
そこには、伊勢海町から来た二人のテンパる男性技師の姿があった!
「原発稼働の為の電力が圧倒的に足りていません! 外部電源が喪失しましたッ!」
「なんだと――この前の謎の大停電の余波か!? 自家発電機はどうしたんだ!?」
「整備ミスです! 起動……間に合いません!」
「仕方あるまい――緊急停止だ! 緊急停止しろ!!」
「無理です!! 逃がし弁が……なぜか壊れてます! 炉心に冷却水が入らなくなってしまってる!」
「やべえどうしよう」
「炉心の温度上昇が止まりません! このままではメルトダウンしてしまいます!」
「――――――――下請けに任せて帰るか!」
「そうしましょう!」
――――――――――――――――――――――――――――――――
高田の前で報告書を読み上げるヤス!
「――ということがあって水道局の水だけでは冷却が追いつかないようなので、伊勢海町から大量に海水を持ち込んで冷却しているみたいです! 海水から固まってできた塩が大量の放射性物質を発してしまっていて付近に人が近寄れなくなりました! 結局、通りすがりのグンマーの人々がシャーマン呪術で炉内の時間を遅らせることで事態を解決したいみたいです!」
「まあいいだろう! そいつらが死んでも直ちに影響があるわけでもあるまいッ! あ――そうだヤス! 思いついたぞ! その炉内の塩を売ればいいんだッ! グンマーは内陸だから塩の価値が高いに違いない!!」
「それは名案だね。流石高田だ」
「ところで高田さん。グンマー人達が今回の事故を元に技術を吸収して独自の理論体系を確立させたみたいですよ!」
「いい加減にしろ! 現地人の頭が良すぎると俺の出番がないじゃないかッ!! そんな奴らは認めんぞ! 全員粛正だッ!」
「落ち着いてよ高田。とりあえず次の指示をしようよ。内政っていうのは、もっと面白く派手にやらなきゃね」
「心配するな二藤! 俺は名案を思いついたぞ! 参考文献を読んでいたら『イモを植えると無双できる』らしい! というわけでとにかくイモを植えろッ! イモ無双だッ! 後はそうだな……伊勢海町からの来訪者を増やそう! どんどん人口を増やせ! 人が増えれば多分生産性も上がるだろ!」
かくして大量のイモ畑と共になろうファイトの文化が根付いたグンマー!
伊勢海町の人々の来訪で県民全体の平均知能指数が爆下がり!
特に活躍したのが伊勢海町のなろうファイター達で、グンマー相手に血で血を洗う一方的な殺戮を繰り広げ始めた!
伊勢海町の文化万歳である!
――――――――――――――――――――――――――――――――
その小さな集落にはグンマーの人々が集まっていた。
そこは、肌の黒いグンマー達に残された数少ない居場所のうちの一つだった。
月の無い闇夜に灯の火が弾ける音だけが鳴り響き、外を出歩く物は誰も居ない。
まるで、集落の中を見えない猛獣が徘徊しているかのようであった。
「グダとヤハギが伊勢海の連中に殺されちまった……あんまりだ……肌の色が違うからって“なろうファイト”で二人を殺しやがった……」
グンマーの男が呟くと、人々の溜息の音が聞こえてくる。
その空気に耐えきれなくなったのか、別の男が咳を切ったように話し始めた。
「全部……あの町の連中のせいだ! 国王の頭は伊勢海町の女王になにかされたのか完全におかしくなっちまった! “ゲンパツ”を止めに行った若い連中は皆体が溶けて心臓だけになって死んじまったし“イモ”とかいうわけのわからねえ作物が大地の栄養を全部吸っちまって大量の線虫が湧いて、子ども達が飢えてる! しかもイモには毒があって、何故か伊勢海の連中がそれを食べて苦しんでいるせいで、治療に手一杯だ!」
「それだけじゃねえぞ! 疫病も犯罪も増えちまった! 生産性の無い奴らが集まってくるせいでグンマーはもう無法地帯だ!」
男達の話す絶望的なグンマーの現況を聞いて、それに耐えられなくなったのか。とても美しい褐色の娘がフラフラと歩いて、一人の若者に抱きついた。
「こんな事――こんなことって、あんまりだわ……。ゲラルト、私達どうすれば……」
ゲラルトと呼ばれた恰幅の良い、しかし優しそうな目をした銀髪の青年は褐色の娘――シャオペを抱き寄せて頭を撫でた。
「シャオペ。落ち着くんだ。私達は異民族だし彼等とは見た目が明らかに違う。獣人か何かと勘違いされているんだ。だから、きっと怖がっているだけさ。予てから決めていたことを実行する時が来たようだ。私が彼等と話し合って共存の道を探ってみる」
そのゲラルトの言葉を聞くやいなや。
シャオペは驚いた表情でゲラルトを見つめる。
「嫌よ! それだけは嫌! ゲラルトが殺されてしまったら、きっと私、気が狂ってしまうわ!」
シャオペの悲痛な叫びが鳴り響いて、家屋の中は再び静まりかえった。
年老いたグンマーの一人がゲラルトに歩み寄る。
「ゲラルト。本当に良いのかの? あの者達に近づいたら殺されるやもしれんのだぞ?」
「長老。私に任せてください。私はこの集落のたった一人の詩人です。もしも彼等の“なろうファイト”が起きたとしても私なら他の者達と違って、黙って殺されたりするようなことはないでしょう。……わかってくれシャオペ。このままでは皆、殺されてしまう。これ以上犠牲者を出すわけにはいかないんだ。彼等には我々が同じ対等な人間であるいうことを知って貰わなければならないんだ……」
ゲラルトを止めることができないことを、シャオペは理解していたのか――彼女はただ声を押し殺してその場に泣き崩れるだけであった。
「ゲラルトよ。オヌシの作るおとぎ話は、グンマーで皆に愛されておる。お前が死んだら村の子ども達は特に悲しむ……。決して無理はするなよ……」
「わかっています。長老。もしも私が死んだら、シャオペと妹を頼みます」
長老との話を終えて、ゲラルトは家屋から出ていった。
大人達はただ黙ってその後ろ姿を見つめるだけで、付いてきたのは一人の少女のみである。
「ゲラルト兄さん……」
「………………マハル。我が妹よ。もしも私が帰ってこなかったら、その時はシャオペを連れて、叔父さんの家を尋ねなさい」
「兄さん。私、ここで祈っています。だからお願いです。必ず無事で戻ってきてください…………」
「私は、覚悟しているつもりだ。……………………マハル。素敵な人と結婚して、幸せになりなさい」
去りゆくゲラルトを見送りながらマハルが呟いた。
「……どうか……どうか死なないでください……」
――――――――――――――――――――――――――――――――
それからしばらくして、伊勢海町の人々に囲まれているゲラルト!
高田浩二に対する謁見を行ったのである!
「なるほど! 貴様がグンマー共の使者なんだな!」
「高田浩二様。私の名はゲラルトと言います。我々はあなた達と同じ人間です。なので、我々に対する圧政と迫害を止めていただきたいのです。あなた方とは友好的な関係を結びたい。もちろんただで――とは言いません。我々のシャーマン呪術と生活の知恵の全てを、あなた方に無償で提供します」
「さてどうするべきか! 俺個人としては――――――」
高田の言葉を遮って、伊勢海町の人々の声が挙がる!
「高田! 発展の余地はまだあるだろよォ!」
「俺達はお前の内政が見たいんだ! もっと活躍してくれ~!」
沸き上がる要望に、何故か焦り始めるゲラルト!
「わかりました。……ならせめて……残された我々の集落には干渉しないでいただきたい! 我々に残された居場所はもう少ないのです。だから――――――」
そこに乱入してくる二藤新人!
「大変だよ高田! 今報告が入ったんだけどその人が住んでいた集落、なろうファイトの舞台になって全焼したらしい!!」
「生存者0ですね! なろうファイトの影響であっという間に火が付いたみたいで、村人は炭みたいになっちゃいました!」
「ちなみにこれが報告書だよ。どうやらその集落に脱出できた生き残りはいないようだよ。それじゃあ高田、『これ』の後始末は頼んだよ」
ゲラルトの足下に報告書をぶん投げてのんびり欠伸をする二藤!
あーあ、残念無念~!
ひょっとすると、集落には後のメインヒロインがいたのかもしれないのに!
「貴様ら……貴様らああああああああああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
なぜか知らんが激昂するゲラルト!
高田に飛びかかろうとしたはずが、気がつけば何故か“元の位置に戻されている”!
絶対に覆せない謎の力量差が露呈する!
「いやいやいやいや、俺に怒ってこられても困るぞ! 俺はなろうファイトという概念を持ち込んだだけだ! 俺が直接何かしたわけではない! むしろ感謝して貰いたいくらいだな!」
「無責任なヤツらめ……外から知らない物を好き勝手に持ち込んで……私達を苦しめて何がしたい! 何故お前達はここに入ってきた! 私達は何も知らなくても幸せだったのに! 何故そっとしておいてくれなかったのだ!」
「やかましいッ! 未知の技術や娯楽を外から持ってくれば俺がちやほやされて楽しいからに決まってるだろうがッッ! オレに免じてお前は許してやるから、とっとと家族の場所に戻るんだな!」
「おい高田! そいつを殺せ! 見ててストレスが溜まってむかつくんだよ!」
「そうだそうだ! 殺せ!!」
「「殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ! 殺せ!」」
伊勢海町民の沸き上がる“殺せコール”に怯まぬゲラルト!
「…………もういい。私にはもう何も残っていない……高田浩二……私を殺してみろ!」
かくして! ゲラルトの挑発でなろうファイトが開戦される!
場所は燃え尽きた集落の隣! グンマーの特産であるキャベツ畑のど真ん中!
『皆さんこんにちは! いつもの竹崎祐輔です! 今回のなろうファイトは純粋執筆勝負! ポイントが少なかった方の負けです!』
(それにしても凄い人数だ。何人かが、キャベツ畑のトラクターに轢かれたと思い込んで心停止してしまったようだが……死体が消えないということは、異世界転生は失敗したようだな……!)
「「3、2、1! なろうファイト! レディー…………GO!」」
伊勢海町の人々の声であっという間に執筆開始!
「今の俺なら――最高の物語が書けるような気がするぜッ!」
いつも以上に意気込む高田!
ノートパソコンを強打する!!
「ああ……ここから見えるあの焼けただれた森は……村の子ども達とよく……よく一緒に遊んだ場所だ……さようなら村の人達……さようなら……」
木の板の上に、果実を潰した液で丁寧に物語を書きながら涙を流し始める無様なゲラルト!
こうして、瞬く間に試合終了!
「私の作品の名前は『平和に生きる人々』……私と燃え尽きた集落の人々達の…………数々の思い出だ…………」
公表されるゲラルトの物語! 轟くブーイング!
そう! 刺激を求める読者達は代わり映えの無い平和な暮らしなど求めていないのである!
「異世界転移タグをつけていた俺の作品勝ちだな! お前の負けだ!」
『というわけで、勝ったのは高田浩二選手です!』
「「WAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!」」
勝利した高田を賞賛し、敗北したゲラルトを取り囲んで殴りつけ蹴りを入れる人々!
しかし、悪役のくせに全く悲鳴を上げないゲラルトの態度が人々を更に苛立たせる!
「ふざけやがって、黙ってるんじゃねえ! お前が苦しまねえと、爽快感が足りねえんだよ!」
「この野郎! この野郎!!」
正義の暴力は加速する!
その歯が折られて激痛でゲラルトの顔が歪む!
その綺麗な銀髪が、頭皮ごと引き抜かれ顔が血塗れになる!
ゲラルトの作った物語に火がつけられ、木の棒に巻き付けた状態で天に晒される!
唇が切れて話せなくなる前に、ゲラルトが最後の力を振り絞って叫んだ!
「…………私は……私は!! 心の底から貴様達を呪うぞ! お前達は、このまま愚かな行為を繰り返すが良い! きっと……きっとお前達にいつか恐ろしい災いが――降り注ぐだろう!」
「お前ら! そいつを立たせろ!! 結局の所、貴様らのような原住民はな! 俺のような外来人の引き立て役にすぎねえんだよオオオオオオオ!! オレの拳でさっさと死ね! 普通の正拳突き!」
鍛え抜かれた高田の拳がゲラルドの胸部を貫通する!
「「TUEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!」」
「流石高田だ! 敵対するヤツには容赦しねえのが格好いいぜ!」
沸き上がる歓声!!
「シャオペ……マハル……村の皆……すまない…………私は……何もできなかっ――」
涙を流して激しく悶え、血を吐きながら息耐えるゲラルド!
死体がキャベツ畑に倒れて泥だらけになる!
晒されていた木の板――ゲラルトの物語が落っこちて、高田のノートパソコンの上に舞い降りる!
「なんということでしょう! キャベツ畑が死体で汚れてしまいました!」
ゲラルトの物語が書かれた木の板は、炭となっても尚、伊勢海の人々に踏みつけられ続けている!
「じゃあ! 後は適当に進めておいてくれッ! 俺は飽きたし一区切り付いたから、元いた伊勢海町に帰る!」
その後、後任の管理者によってグンマーは強引な技術革新により効率化が成された!
しかし、徹底的な人権軽視と技術の利権争いにより内戦が頻発しあっさりと崩壊!
原子力発電所からの放射能流出も止まらず、このままでは残されたグンマー達もいずれ、全員死ぬ事になるだろう!
「なあヤス、二藤。今気づいたんだが、技術を持ってきた元の社会がこれっぽっちも平和じゃないんだから――別の世界で技術無双しても、そこにいる人間達が最終的に幸せになるのは不可能なんじゃ無いか!?」
「どんなに素晴らしい技術を持っていっても人の発展に争いは付きものですしね~。結局その場しのぎで、永遠に都合の良い内政なんて存在しないのかも知れません!」
「なんか難しいことを言っているけど――まあ、いいじゃない。高田が活躍できればそれで。傍から見ていて楽しかったしね!」
「それもそうだな! ワハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
めでたしめでたし!
高田の内政で、グンマーに平和が訪れた!
しかし! 真に内政が必要なのはグンマーでは無かったことが判明する!
次回「もうどうにもならないので異世界転移! なろうファイターになろうッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッ!!!!」
第二十部最終回 『神殺!』
なろうファイト! レディGO!!




