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恐怖症を患ったのでVtuberになって治していこうと思います  作者: 水永 有軌
Vtuberデビュー

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10/13

初配信の裏で…

私が働く会社、Vtuber事務所皆喜LiVe。

この会社には不思議な伝統がある、初配信をする新人ライバーの配信を社員全員で視聴することというよくわからない伝統だ。

けど私はこの伝統には賛成派だ。

自分が担当するライバーの初配信というものは本人も緊張するだろうがそれを後方で支える面々もそれなりの緊張を持っている、そんな中で一人で視聴するよりはたくさんの人と視聴したほうが気持ちが幾分か楽になる。

さて、今日は第5期生最後のライバーの初配信日である。

名前は天怖心。正直なことをいうと事務所に所属しているライバーなのにこの子に関する情報だけまったくと言っていいほどないのだ。

だから我々スタッフの間では代表の隠し子なのではないかとひそかに噂されている。

まぁ代表に奥さんがいるなど聞いたこともないのだが…


そんなこんなで視聴する準備を整えていると隣に私と同じく今回第5期生に所属することになった子の担当マネージャーになった同期みたいな人が椅子に座っていた


「お疲れ様です、森田さん」

「あ、お疲れ様。三輪さん」

「仕事の方はひと段落ついたんですか?」

「うん、無事ひと段落つけることができたよ。危うく遅れるところだった」

「遅れたら先輩方に何を言われるかわかりませんもんね」


そう軽い冗談を交わしながら配信が始まるのを待っていると


「今日初配信をする天怖心について何か知っていることってある?」

「いや、とくには何もないですね」

「やっぱり?先輩方に聞いても全員が同じ反応をするんだよね。やっぱり代表の隠し子なのかな?」

「本当に隠し子だったら大問題になりそうですけどね」

「それはどうだろう、代表だし社員全員納得しちゃいそうだけど」

「それを否定できないのがなんかあれですね」

「うん。言いたいことは分かるからいいよ」


皆喜LiVeの代表取締役岩世春樹。このVtuber事務所を立ち上げた張本人でネット上ではそこそこ有名な人なのである。

だがネットの民は知らない。

身近にいて気づくこともあることに。

うちの代表は少々頭のネジが数本飛んでいるようだ。

いや普通に仕事はできるしいい人なんだけど所々すごいのだ。

言葉には表せないような


「何の話をしてるんだい?」

「だ、代表…」

「お疲れ様です。代表も今日はこちらで見られるのですか?」

「お疲れ様。うん、今日はここで見ようかなって普段だったら仕事が忙しくて一人で見ちゃうけど今回はね久しぶりに暇になったからね」


なんでだろう、代表の顔から何やら怪しい顔が出かけている気がする

気のせいだろう。きっと気のせいだ


「そうなのですね、あ。そろそろ始まるみたいですよ」


そして我々社員の前に広がる大きなスクリーンに今日初配信を始めた天怖心が映ったのだった

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