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唄を口ずさみながら
お母さんはいつも唄を口ずさんでいるわ。
掃除をするとき
料理をするとき
裁縫をするとき
庭を散歩するとき
わたしを撫でてくれるときにも
今日はずっとわたしを撫でながら唄を口ずさんでいるわ。
時々、わたしを撫でてくれる手が止まってしまったり、声が途切れてしまう時にはゆっくりと目を開けてあ母さんを見るの。
そうすると、お母さんはまた唄を口ずさみながらわたしを撫でてくれるわ。
なんにも怖くない
とても心地良いわ
大好きなお母さんの唄う声を聴きながら、大好きなお母さんに優しく撫でられてとっても穏やかな気持ちでいられるの。
動くのも、声を出すのも、目を開けることさえ億劫で、けれど、とても満たされた穏やかな気持ち。
立派なレディに相応しい最期の時間だと、そう思うの。
貴方も同意してくれる?
ここまでわたしに付き合ってくれてありがとう。
立派なレディのわたしの日常を少しは楽しめたかしら?
貴方も楽しく過ごせると良いわね。
貴方の幸せを祈っているわ。
それでは、ごきげんよう。
完結となります。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
次は日記の中に出てきた「ハナ」をメインにした話を書こうと思っています。10月ぐらいかな?
よろしければまたお付き合いくださいませ。
ありがとうございました。




